Posts tagged ‘AI and human’

先日書いた、このブログの海外へのプロモーション用※に、各稿の下に英語で(新聞のような)見出しやキャッチ的なものを出すことにした(そういうのの適切な英語訳が分からないので、"Keys"とした@)。最初は自分で付けていたのだが、結構面倒なので*AIにやらせることを思い付いた。

※これは、以前大嫌いだと書いたSEOの一種になるのだろうが、無理に検索の上位にしようとしている訳でなく、外国の人の目に触れる機会を作ろうとしているだけだ。

*自分で書いたにも関わらず内容を忘れて居る(このブログの主旨には合っている)のと、近頃は やたらに長く内容が多過ぎる稿が多いことが多い。そこは要改善点なのだろう(と、書いておく)。

@ちょっと強引だが、KeysはWordPressのタグとして扱っている。

それで、いろいろなAIソフト(エンジンは主にOpenAIの無料版)で各稿のサマリーやキーワードを生成しようとしたが、巷の評判とは異なり、今一つ うまく行かなかった。

最初にChatGPTで試したら、外部URLは読み込めないから使えなかった。次にWritesonicのText Summary V2を試したら、結構良さそうだった。出力に英語を指定すると、日本語の文章も英語でサマリーを出してくれる。ただ、それからKeysを作るのは手作業で それほど楽ではないし、WordPress(以下、WP)に貼るのも面倒だった。

そこで、こういう用途に使えるWPのプラグインを探したが、ほとんどなかった。: 多くはChatGPTのプロンプトを出すだけだし、投稿の編集ページでなく独立のページでしか使えないものや、有料(最初だけ無料)でしか使えないものも多かった(それを明記していないものがあって ひどい)。

使えないからアンインストールしたら"We Need to Talk!"とかいうメールを送って来て、unsubscribeしたら それにもメールを送って来た、大変鬱陶しいGetGene AIというクソもあった。

唯一残ったのはFlusso AI※(OpenAIを利用)だった。投稿の編集ページでボタンを押すだけで、Key Pointsというサマリーを作ってくれ、それを投稿と一緒に表示することもできるから便利だ。この出力は上述のWritesonicと同様だったので、どちらもOpenAIの機能を使っているのだろう。

※Flussoは 問い合わせに ちゃんと対応してくれて良い。出たばかりでユーザが少ないからだろうか。ただ、作者が自分でレビューの評価を★5にしているのは逆に損だ(ただ、一般ユーザを詐称している訳ではないので、悪意はなさそうだ)。

ただ、使ってみると、実はKey Pointsも今一つなことが分かった。箇条書きだけど なまじ文章(しかも短くない)になっているため、パッと見てもポイントがすぐには分からない。僕がネイティブでないせいはあるだろうが、文章の単語数が多い気がする。要するに、長ったらしい。(要約なのに"TL;DR"になりそうだw): 以下に、Key Pointsの出力の(良い)例(前回の稿「ちゃんと多言語対応するのは大変だ。」)を示す。

∙ The blog is primarily aimed at a Japanese audience, but some topics, such as technology, are relevant internationally, leading the blogger to consider creating an English version.

∙ The blogger initially used machine translation to create an English version of the site, using Google and Yandex, which had comparable translation quality.

∙ Google Translate was ultimately chosen because it successfully translated the name "Hamelin," and a link to the English version was added to the site.

∙ The blogger considered various options for improving the English version but decided to stick with the current setup due to the difficulty and cost involved in creating high-quality translations.

論文などなら良いが、僕がKeysとして欲しいのはツイッターのタグ※的なもの(一つの単語でなくても良く、完全な文章でなくて良い、パッと見て中身が想像できる・興味をもたせる短いフレーズ)だ。 参考までに、僕が考えたKeysは以下である。

AI translation, build multilingual website, Google and Yandex translate comparison, Google Translate, i18n, machine translation, Yandex Translate

※そういう機能のものも いくつかあったが、原文が日本語のせいか結果が全く駄目だった。

AIの出力は大筋では合っているのだが、前書きやアムランの件は余計だし(しかも、後者は読み切れていない)、Googleが すごく良いから選んだ訳ではないし、題にも書いた重要な意図(build multilingual website: 単なる英語版を作ろうと思っているのではない)は読めていない感じだ。

それ以前に、稿によっては、結果に重要な内容が書いてないことがあったので、結局、自動処理はできず、出力を確認して修正する必要がある。※ それから、OpenAIの無料版だと元の文章の長さ(単語数?)制限があって、結構多くの稿で使えなくて不便だ。

※以前も書いたが、今のAIの最大の欠点は、人間が結果を確認する必要があることだと思う。まあ、人間に依頼した(or 自分でした)作業でも同じだけど、自動化・効率向上の妨げになっている。そして、しばらくはAIに作らせたままの ひどいソフト・システムや文章が出て来そうだ。。。*

*でも、今だって、れっきとした人間に作らせたままの粗悪品が某ショッピングサイトAに蔓延しているので、AIだけが悪い訳ではではない。出す人間が悪い。

それに、ソフトやシステムだって、大企業が多額の費用を掛けて作ったものでもマトモに動かないことがあるではないか。(例: 近頃問題が発覚している、マイナンバーでの住民票発行システム)

それに比べれば、AIが作ったまま出すほうが費用対効果は良さそうだ。だから人間は不要だ。: などというのは、政治家とか有名人がTVとか配信で言いそうだが、単なるレトリックで技術的・論理的には正しくない。

原因は いろいろあり、人間とAIでは問題が起こる確率が異なるが、全部人間が悪いのは確かだ。AIが作ったまま出すのも、同じく人間が悪いために問題が起こる(現時点ではAIでなく人間が出すため)。

結局、どちらにしても、人間が真面目にやれば いいってことだ。少なくとも今は。

そういうことなら、最初にやったように、「自分で稿を読んで英語のキーワードを考えたほうが楽」という結論になって、(暇潰し?を兼ねて)順次やっている。

まあ、有料版のOpenAI(GPT4)なら強力で長さ制限もないのだろうから もう少し良くなるだろうが、料金が かなり高いので趣味には使えない。それでも、今後は手軽に使えるものが出て来ることを期待したい。

(19:18) その後、Flussoの方に勧められて、GPT-4 APIの待ちリストに登録した。GPT-4は全部有料だと誤解していたが、それが通れば無料でAPI(Flussoが使う)が使えるようだ。

そうすれば、長さの問題はクリアできる。キーワードを抽出する(Keysを作る)のは、どういうAPIがあるか調べてFlussoに要望するか、自分で作ってみたい。

 

なお、今、英語関係で一番役に立っているのはDeepL(翻訳, write(改善))だ。これもAI技術を使っているようで、普通の辞書サイトと違って生きた・「こなれた」英語にしてくれる。※ APIもあるようだが、やっぱり料金がすごく高いので使えず、もっぱらwebページで処理して結果をコピペしている。

※僕の印象なので正しいかは不明だが、日本の辞書サイトで出た、「なんか うーん」な英語をDeepL Writeに入れると、いかにも「おお これだ!」という自然なネイティブが使うような(に感じる)結果になることが多い。

なお、DeepLのは和訳は少し弱い感じ(ちょっと砕けた英語(それでも、和訳はできるしwriteは通る)は破綻する)だが、僕には英訳や英語の修正のほうが重要なので、大きな問題ではない。

 

PS. ニュースで良くなったと見て、Edge+Bingも試したが、なぜか散々だった。: 本文に書いたのと同じ稿に対する出力が全く誤っていて、なぜか全く別(別人)の文章に対するものだった。全然違う、どうして?と指摘したら、一方的にチャットを「終了」に されてしまった。ChatGPTなら続けて「どうして欲しい」と打ち込めるのに・・・

同じOpenAIを使っているはずなのに、随分作り込みが違うようだ。

使い物にならないようなので、Edgeは すぐにアンインストールした。いつものように、一瞬でもMSに期待したのが間違って居た。

PS2. 試しに この稿のGoogle翻訳での英語版を読んでみたが、やっぱり結構良い。破綻している箇所があってDeepLほどではないが、OpenAIのサマリーよりは ずっと読みやすい。

それから、どういう訳か、今回は「w」を"lol"と訳していたので感心した。

  •  1
  •  0
Keys: , , , , , , , , , , , , ,

(酔っているので消化不良的だけど、とりあえず出す。)

近頃、ネットに公開された画像やイラストを学習してイラストや画像を生成するAIが叩かれている。 ― 何が悪いのかと思う。

人間が見るのはいいが、コンピューターが見る(自動的に大量に読み込んで作風や技術を学習する)※のは嫌なのか? なぜ? 自分はどうだった? 過去や現在の有名な方の作品を数多く見て作風や技術を学んだのではないか? なぜ、それは いいのか?

※それが嫌なら公開しなければいい。

さすがに、「そんなことない! 私は生まれた時から自分だけで作風や技術を確立したんだ!」と言い切れる人は ほとんど居ないだろう(もちろん、居るとは思う)。

すると、人間とAIの差は処理能力や速度になる。が、それは、結局、古い人間の「楽しちゃいかん!」みたいな下らない価値観と同じではないか?

馬鹿だと思う。すごく冷たい言い方だけど、苦労しようがしまいが関係ない。楽したって全然いい。いいものが できればいい。才能やセンスの問題だ。コンピューター(AI)は物量が得意だけど、それ以外で勝負すればいいじゃないか。

苦労は不要とは書いたが、自分の才能やセンスを伸ばす努力は必要だろう(そういうことが可能なのなら)。あるいは、AIをうまく使えば、技術ではなく本質・中身にパワーを掛けられるようになるのだから、今よりずっといいものができそうではないか。

要するに、昔は筆が ちゃんと使えないとどうにもならなかったけど、今はそれがマウスやペンやタブレットや描画アプリになったのではないか? それは技術の問題で、芸術とは違うと思う。

更に簡単な例は、文章だ。: ほとんどの人は文字が書けて文章が書けるが、文学作品は書けない。それは、鉛筆とか万年筆とかボールペンとかワープロとかPCとかは全く関係ない。「*が使えないから小説が書けない」ということは全くない。逆に、何でも使えれば小説が書ける訳ではない。

そう言えば、某冬季オリンピックの招致だかなんだかのスローガンだかの言葉は すごく短いにも関わらず、読点の使い方が全くおかしくて誤解を生む、とんでもないものだ。※ PCなどが使えたって、短い文章すら満足に書けない情けなさ。。。 そんなのなら、AIのほうが ずっとすっきり来るものを作るはずだ。

※でも、それに違和感を感じない人が大半なのだろう・・・

突然分野が変わるが、音楽も同じだ。

僕は演奏できないが、そのうち演奏技術はAIに任せる時代が来るのを確信している。だから、今は楽器が弾けないと話にならず、かと言って楽器が弾ける(身体が動く)だけでは意味がないが、いつか、楽器が弾けなくても問題ない時代が来る。かと言って、それは、ズブの素人(僕も含める)でも いい演奏ができるようになるなんてことでは全くない。

これも才能やセンスの問題だ。

もちろん、才能やセンスが要らない、量産的なものはAIで充分だ。それで職を奪われそうな人が文句を言っているのかも知れない。なるほど分かる。が、昔からそういうものだ。技術の発展とともになくなる仕事は多い。: 例えば、昔はタイプを打つ仕事があったが、今はないではないか。今後はプログラムを書く仕事(コーディング)だってなくなるはずだし、コンピューターの管理をする仕事だってなくなるはずだ。

 

そして、いつかはAIと人間が才能やセンスを競うことになるのだろうか? 余り考えたくないが、そうなるのかも知れない。それでも、芸術の究極としては正しいのかも知れない。「芸術は人間だけが行う」という条件がなければ。

 

PS. これは忘れずに書くべきことだが、音楽の演奏のために楽器(あるいは自分の声を扱う技術)を習得している・した人たちの努力は無駄・無意味だと言うつもりは全くない。少なくとも今は、自分で演奏しなければ自分の表現ができないからだ。

PS2. これは決してピアニストをディスっているのではないが、良く、「ピアニストになるには3歳くらいから始めなければいけない」などと言われていて、実際多くの有名な方は そういう経歴だが、それは一体何のためか分からなくなった。純粋に技術(弾き方)の習得のためなのか? そうでなく、さまざまなジャンルや様式や曲の意図・弾き方・表現方法を学ぶため?

前者であれば、本文に書いたように、将来は、AIを活用することで そういう大変な(、かつ、報われないこともある)修行が不要になるかも知れない。そうなれば、もっと中身(表現など)の研鑽に時間を掛けることができるようになるだろうし、入門できる時期が広くなって、演奏者(異論が ありそうなので、表現者と言ってもいい)が増えそうだ。 (10/31 11:52)

  •  1
  •  0
Keys: , , ,