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ある日の起きる頃に、なぜかDSDや1ビットDACやデジタルアンプ(D級アンプ)の原理が理解できた。そして、LPFを ちゃんと作れば、確かに大丈夫な(問題なく音が出せる)ことが分かった。

大変大雑把に書くと、DSDはDACがなくても そのまま音に なりそうだ※(以前、そういう記述を どこかで見た気がする)。というのは、DSDは ものすごくサンプリング周波数の高い1ビットのPWM(≒ 0/1の波形)であろうから、例えば、そのままアナログアンプに繋げば、アンプの入力段で積分されて(直感的には元の波形が復元されて)、それなりに聞こえる音になりそうだからだ。

※この時点でDSDのフォーマットを知らないので、もしかしたら制御信号があって、その雑音が出るかも知れない。それに左右(他のチャネルもあれば それも)が混ざってしまうから、本当に そのままでは無理そうだ。

でも、自分で調べた訳ではないが、デジタルアンプの出力のLPF(簡単に書くと、ものすごく高い変調周波数成分を削って滑らかにする)の特性は繋ぐスピーカーに依存するようで※、あるブログに載っていた あるアンプの特性を見たら、スピーカーのインピーダンスによっては20kHz以上が増大するという とんでもないものだった*@(要するに、「LPFを ちゃんと作れない」ということ)ので、やっぱりデジタルアンプは好きになれない。

※確かに、アンプやDACの改良をしている時に、アナログフィルタ(使ったのはRC)は後ろに繋ぐ回路の抵抗・インピーダンスによって特性が変わってしまうことを体験した。

*要するに、少なくとも そのアンプは、繋ぐスピーカーのインピーダンスが固定の設計である。一方、以前調べた日本のアンプ(DENON?)は そこら辺を ちゃんとしていたように思う。

@僕が がっかりしたのは、そのブログの著者は大変厳密で、客観的な測定に基づく評価をしているのに、(以前も書いた、海外メーカー・オーディオ関係者に多そうな)「聞こえなければ問題ない」というスタンスであることだ。あの特性で問題ないと思えるのは雑過ぎる・・・

「聞こえなければ問題ない」と言った途端に、(全員ではないにしろ、)機器の開発者が特性向上のために頑張る意義も、正確な測定に基づいて評価する意味もなくなって、単に主観的評価をすれば足りるので、自身のブログの存在価値を否定すると思うのだが、そうではないのか?

そもそも、デジタルアンプは効率良く大出力を得るのに適した方式で、それ自体に音が良い要素はない。※ だから、大音量を出さない環境・用途では使う必要がない。つまり、多くの日本の家庭には全く不要なものなのに、ありがたがる心境が分からない。

※ただ、DACが不要でデジタル音源から直接音を出せるので、その点ではアナログアンプより良くなる可能性はある。でも、DSDでない場合はアンプのチップの中でPWMに変換しているので、その影響は わずかながらあるだろう。

一方、出力(スピーカー直前)のLPFの部品(コイル、コンデンサ、抵抗?)の音の良し悪しの影響は大きいように思う。どちらを取るかはユーザの好み・志向・意思だ。

 

PS. 余り本題ではないが、本文に書いたような、LPFが ちゃんとしてないデジタルアンプと、別の超高域に無頓着な機器を組み合わせた場合に ひどいことになりそうな例を挙げる。

  • 駄目なノイズシェイピングで超高域(例: 30kHz以上)の雑音が増大するDAC+このアンプ → 超高域マシマシ状態 → ツイーターが焼損しない?
    • DACをアンプのアナログ入力に繋いだ場合。
  • 上のDAC+このアンプ+超高域にピークのある(例: ハードドームツイーター)スピーカー → 超音波のルツボ状態??: 本当に耳は大丈夫なのだろうか?
    • ハイレゾ音源で超高域にノイズシェイピングの雑音があったりすると、更に超音波に富むことに?・・・ → 鼠避け??w

実際に起こるかは分からないが、少なくとも、「聞こえなければ問題ない」と言って済ませる問題ではないと思う。詳しくないが、EMIやEMCみたいに、それぞれの機器が守るべき最低限の線が あるのではないだろうか?

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