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何のことか分からないだろう。: 去年、外からの異臭の侵入を防ぐため、窓にシートを張ったのは概ね問題なく機能しているが、たまに(掃出し窓から)ベランダに出たいことがあっても※、シートがあるので出られない問題がある。シートを張る前に鳩避けのためにベランダに張った網や、(臭いの侵入を防ぐために)エアコンのドレンホースに付けた逆止弁や そのついでに改良したホース支持具の点検をするためだ。

※と言っても、「外の新鮮な空気を吸ってリフレッシュする」という習慣はないw そもそも、外が臭いことがあるからシートを張った訳だし。

ドレンホースは大きな問題にはならないが、網は、最悪の場合 支柱や網が落下するので、定期的な点検が欠かせない。今まではシート越しに目視していたが、もちろん支柱や網を手で触って強度を確かめられないし、シートの透明度が低くて良く見えないし、角度的に見えない部分があって不安があった。

それで、時々、ベランダに出られるようにしたいと考えた。最良は、シートを自由・容易に剥がせて貼れ、かつ、気密性が保てるような強力なテープ類があることだが、探した限り そういう都合のいいものはない。剥がせる両面テープはある(シートを窓枠に貼るのに使っている※)が、剥がしたら再度貼ることはできない。

※今使っている、日東の剥がせる両面テープ(No.5000NS)は なかなか良い。他とは比べていないが、それなりに強度があり(仕様的には他の同様な製品より強そうだった)、ちゃんと剥がれる。しかも安い。ただ、日光には弱いようで、日の当たった部分が劣化したのかシートが剥がれたのと、剥がす時に細切れになってしまった。

それから、気密性があるファスナーやベルクロのようなものがあればいいが、ちょっと探しただけでは見付からず、あっても高そうだ。

そこで、シートの開口させる部分(ドアに見立てる)の3辺にダクトテープを貼り、その中央に切り込みを入れ、更にその上にダクトテープを重ねて貼ることで、ある程度自由・容易に剥がせて貼れ、しかも強力に着くような仕組みを考えた。 (プロトの写真を参照)

昔の会社で、社内便の封筒の口にセロテープを2重に貼って開閉自在にしているものがあったのを思い出して倣った。

試しにプロト・シミュレーション的なものを作ってみたら、結構うまく行きそうだった。もちろん、ダクトテープなので開閉の回数に制限はあるが、開けるのは多くて年に数回なので何とかなると考えた。

実際の開口部のサイズは、僕が外に出られる最小のサイズを考えて約55cmx1.4mにした。シートに/を貼るダクトテープにはアサヒペンのパワーテープ※のクリア(半透明)を使って、外見が余り見苦しくないようにした。

※今までの経験から、パワーテープはベストではなく(最初は良かったが、いつからか仕様が変わってしまった。: 指で切れない、切ると端が くっついてしまって無駄になりがちで、クリアは糊残りがひどい)、他もいろいろ探したのだが、値段と性能の点で良いものがなかったので使った。

それから しばらく、不調だったりやる気が出なかったり他にすることがあって放置していたが、先日ようやく実施した。概ねプロトや想定した手順どおりに進んだが、一つ、想定外の問題があった。

切ったシートを再度貼るのが難しい。: 換気扇を回して張力が掛かった状態だとシートの切れ目・切り口が離れてしまって合わないし、張力がない状態だと切った時とシートの張りが違う(立体的な形状が異なる)ため、テープがシワになりがちだ。事前に予想はしていて、(全部一気にでなく)一辺ずつ切って貼っていたのだが、それでも難しかった。

それで、シートに張力を掛けながら、切れ目の隙間を(あっても気にしないことにして)テープの幅以内に収まるようにし、張力を抜いて微修正してどうにか収拾を付けたが、今後の開閉の時が大変そうだ・・・

もう一つの細かい問題は、どうやってシートを切る線を描くかだった。上にも書いたように、シートは張力で変形するので、定規は使えない。使えたとしても、そんなに長い(約1m以上)定規はない。そこで、切る予定の点を繋ぐ仮想の線に合わせてマスキングテープを貼り(上または下辺を線に合わせる)、合わせた辺に沿ってマジックで線を描いた。 慣れると線が乱れたが、まあまあうまく行った。線を描いてからマスキングテープを剥がして、シートに切り込みを入れた。(プロトの縦の黒線は この試行)

他に工夫した点は、シートを開く方向だ。: 張力変化でのテープの変形を少なくして剥がれを抑えるため、シートの変形の大きい部分は切らない・貼らないほうが良いと考え、窓の中央付近を切らないようにした。なお、本当に中央付近の変化が大きいかは分からないし、実際に効果があるかは不明だ。

作り終わったらダクトテープが なくなったので、危なかった(半分の幅に切ったものが1回転くらいしか残っていない)。余裕を持って買ったはずだったが、作業までの間が開いた関係で、剥がれたシートの補修に使ったために減っていた。

 

通路を作ったあとで、早速ベランダの気になるものの状態をチェックしたが、幸い、網と支柱、ドレンホースと支持具は問題なかった。網は劣化するが、触った感じはまだ丈夫そうだったので、来年までは保ちそうな気がした。逆止弁は中が赤かったが、カビだろうか?

あと、少し前まで鳩の鳴き声が近くで聞こえて居たので、網を抜けて入って室外機の上にでも住み着いて居ないか心配していたが、室外機の上は綺麗だったので安心した。さすがに網は抜けようとしないようだ。仮に隙間から入ったら、出られないだろう。

ただ、以前、数回、雀が通り抜けて手すりの上に停まって鳴いているのを見たことがある。まあ、彼らは害が少ないから問題ない。

それから、通路を開けた時の視界のクリアさに感動した。いつも、PEシートを通した灰色に薄ぼけた光景しか見えていなかったので。

 

作ってからまだ一週間も経っていないので耐久性は不明だが、今までのところ、換気扇の間欠運転(窓にシートを張ったため、(室内のCO2などの濃度を抑えるため、)強制的な常時換気が不可欠)による頻繁な張力変化(約40分周期)に耐えてテープは剥がれずに居る。が、これから寒くなったりして過酷な環境になるので、果たしてどうなるか気になる。

一ついいことは、臭いについて今までに分かったこととして、少しくらいシートが剥がれて漏れがあっても臭いがひどくならないことがある(つまり、外は常に臭い訳ではない。が、臭い時はある)。だから、開口部のテープが多少剥がれても大きな問題にはならなそうなことだ。あと、朝カーテンを開ける時に見るので、剥がれているのに気付いたら補修すれば良い(ひどくなければ・・・)。

 

PS. 今週は これと もう一個(あとで書く)を片付けたので、作業机が すっきりして気分がいい(部屋は汚いがw)。まだTODOは多いが、一個ずつ やるしかない。あと、中には しなくていいようなものもあって、そういうのは延々と延期している。が、いつかしっぺ返しに遭うのだろうw

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