IIJの光回線(IPoE)が開通して数日しか経っていないが、問題はない。まだ確定していないが、一番気にしていた、IPoEでもIPv4が遅くなる(DTIの時は混雑時に数Mbpsになることが多々あった)ことは なさそうだ(今までのところ そういうことはなかった)。※
とは言え、ネットの混雑状況に通信速度が影響されるようで、混んでいる(と思われる)時間帯(例: 午後-夜)は空いている時(例: 早朝)より30%近く遅くなることはある。(例: ダウンロード: 90Mbps → 66Mbps)
ただ、早朝でも遅くなったことがあったので、混雑だけではないのかも知れない。
まあ、近頃実感したのだが、速度測定結果で数百Mbpsなどという値を頻繁に見るにつけ、「そういう人が多ければ、いくらフレッツやプロバイダの回線・機器がすごくても、遅くは なるわなあ」と思う。もちろん、常時数百Mbps使っている訳ではないだろうが、利用者が多ければ、平均しても ものすごい転送量・速度になるはずで、混む時はやっぱり遅くなるだろう。
※その後、やっぱり、混む時(例: 休日の夕方)は数Mbpsくらいに遅くなることが分かった。ただ、DTIよりは頻度が少なそうだし、遅くなる時間も短そうだ。 (12/19 18:19)
そして、問題ではないが、いくつか(分かっても何の役にも立たないw)謎があるので書く。
- 速度測定サイトfast.comがIPv4でしか繋がらない。 ← 推測だが、fast.comの仕様(速いほうを選ぶ)ではないか。
- IPoEが開通してから、一度もv6になったことがない。
- こちらのIPv6(特にDNS)周りに問題があるのかと思って いろいろ調べ、試行錯誤したが、問題はなさそうだ。
- ブラウザはRFC8305などの"Happy Eyeballs"でv4とv6を切り替えているとのことだが、常に変わらず、ブラウザを変えても変わらないので、それによるものではなさそうで、fast.comが自分でv4にしているようだ。
- また、/etc/hostsにfast.comのv6のアドレスを書いてv6だけで繋がるようにしてもv4で測定されたので、ブラウザの機能によるものではなさそうだ。
- 推測ではあるが、RFC8305より もっと細かい応答時間・速度差でv4を選んでいるように思う。 (→ 参考資料: ただし、v4/v6の選択に関してはNetflixの原典には明記されていないので、推測だと思われる。)
- 参考: RFC8305の推奨しきい値(v6/v4の時間差): 名前解決: 50ms, 接続: 250ms
- 実際、Firefoxで他のサイトにアクセスする場合、v6も可能なら ほとんどv6が使われる(もちろん、いつも調べては居ない)。
- このこと自体は問題ではないのだが、そのために、今まで同サイトをv6の速度測定に使っていたのが駄目になったので、別のサイト(iNonius)を探して使っている。
- iNoniusではv4とv6の速度を両方測れる。その時々でv4とv6で優先されるものが異なるのは、ネットの混み具合によるのかと想像している。
- そのv4とv6の選択は、上記のブラウザの機能によるようで(おそらく、名前解決の時間で決まるのだろう)、一旦どちらかに決まったらしばらく固定されるようだ。そのため、別のブラウザでは別の選択になることもある。
- iNoniusではv4とv6の速度を両方測れる。その時々でv4とv6で優先されるものが異なるのは、ネットの混み具合によるのかと想像している。
- 以上のことから、IIJのIPoEのIPv4は結構空いていて(注: PPPoEは駄目)、v6と同じくらいの応答時間・速度が得られるのではないかと想像している。
- 実際、iNoniusで表示される応答時間(RTT)のv4とv6の差は数msしかない(その代わり、ジッタはv4が大きいことが多い。 ← v6より多く利用されるためだろうか)。
- また、v6のホップ数(途中の段数)がv4より多いために、fast.comはv4を優先するのかも知れない。
- ルータのFWの(勝手な)off/onがなくなった。 ← MAP-EとDS-Liteの違い?
- DTIの時は、使っているルータ(I/Oデータ WN-SX300GR)に ほぼ毎日、ファイアウォールがoff/onしたというログが出ていたが、ここ数日は出ていない。
- 以前、メーカーに問い合わせたら「回線の品質によるのでは」という答えが来て怪しいと思って居たが、やっぱりそうではなかったようだ。
- これから出るのかも知れないが、出なくなったとしたら、v6にv4を載せる方式(MAP-EとDS-Lite)の違いによるのではないかと思う。
- MAP-Eは定期的に何かをしていて、それでルータの何かの処理が再起動したりするのではないか。
- DTIの時は、使っているルータ(I/Oデータ WN-SX300GR)に ほぼ毎日、ファイアウォールがoff/onしたというログが出ていたが、ここ数日は出ていない。
- スリープからの復帰時に、既存のIPv6一時アドレスが まだ有効なうちに新しいアドレスが割り当てられる。 ← プロバイダ側のルータの違い?
- 今朝、PC(Linux Mint)をスリープから復帰させたら、なぜか、IPv6一時アドレスが2つになっていた。
- 普通は1個だけ有効で、残りは無効(deprecated)なのだが、今は両方ともアクティブだ。
- 実用上の問題はなく、2つのうち新しいアドレスが使われている。
- これは上のルータのFWのoff/onに似て、プロバイダ側のルータの違いによるのかと想像している。また、MAP-EとDS-Liteの違いも関係しているのかも知れない(それらはv4を載せる仕組みなので、直接の関係はないだろうが)。
- 書いてから不安になったが、実は以前もそうだったのかも知れない。PCが復帰する時にはDHCPが動くはずで、それで新しいアドレスが割り当てられるのは普通のことだ。
- ああ、IIJのルータのDHCPのリース時間がDTIより短いのかも知れない。
- → (12/13 7:31) 今朝の復帰時はアドレスは増えていなかったので、DHCPのリース時間の関係だったようだ。
- 今朝、PC(Linux Mint)をスリープから復帰させたら、なぜか、IPv6一時アドレスが2つになっていた。
- fast.comでIPv4アドレスの接続元地域が分散している。 ← IP-Geoloc DBの問題?
- おそらく表示(IPアドレス-地域DBの情報がおかしい?)だけの問題だろうが、fast.comで表示される接続元の地域が日本中に分散している。県内や隣の県も多いが、調布や柏崎や旭川や函館などということもある。それでも遅くないので良しであるw
- もしかして、接続地点の混み具合によって本当に分散させているのだろうか? ただ、それで速くなるのかは不明だ。もしそれが効いているのなら、IIJはすごいと思う。
- でも、さすがに それはない気がする。実際、遠い地点なら応答時間が長くなりそうなものだが、ほとんど一定だ。
- 実際、"IP geolocation"で検索して出て来る いろいろなサイトでの地域表示は、同じIPアドレスなのに「てんでバラバラ」だから、当てにならない感じだ。
- もしかして、接続地点の混み具合によって本当に分散させているのだろうか? ただ、それで速くなるのかは不明だ。もしそれが効いているのなら、IIJはすごいと思う。
- その後、同じIPアドレスでも実行する回によって表示される地域名が異なるので、どうやら、fast.comの参照するDBがおかしいようだ。あるいは、IPアドレスでない何か(経路?)で地域を割り出している? (それでも合ってないがw)
- そういうところから見ると、(一部で「速過ぎる」と言われているようだが)fast.comの速度測定は それほど確かでないのかも知れない(まあ、この件は関係ないとは思うが)。
- おそらく表示(IPアドレス-地域DBの情報がおかしい?)だけの問題だろうが、fast.comで表示される接続元の地域が日本中に分散している。県内や隣の県も多いが、調布や柏崎や旭川や函館などということもある。それでも遅くないので良しであるw
PS. fast.comが必ずIPv4でアクセスされる件で、フレッツのIPv6のDNSサーバ(2404:1a8:7f01:a::3, -:b:-)が悪いのかと思って無効にしてみたが関係なかった。その時は、このサーバは役に立たない(フレッツ関係のドメイン(iptvf.jp?)だけサポートしている)と思い込んで一旦無効にしたのだが、良く調べたらちゃんと使えることが分かった。 (これを書いている時に、念のために確認して分かった。)
それで、IIJのDNSサーバはv4だけで、それはIPoE(またはPPPoE)が使えないとアクセスできなさそうで ちょっと弱い気がしたので、いざという時のために残すことにした。
まあ、IPoEが使えない(≒ v6のアドレスがもらえない?)とかDNSサーバが停まっている状況で外(インターネット)に出られる可能性は低そうだが・・・
なお、フレッツのDNSサーバはNetworkManagerの設定で無効にすることができる。: 具体的には、IPv6の設定で、Methodを"Automatic, addresses only"にすると、IPアドレスと経路情報は自動設定するが、DNSサーバの設定はしないようになる。 (12/13 14:37)
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更に考えたら、Linuxの設定やNW構成により、どうやらIIJのDNSサーバは使っておらず、フレッツのだけが使われているようだ。というのは、僕のPCのDNSサーバはデフォルトでルータになり(そこに上記のフレッツのサーバが自動追加される)、ルータはフレッツのサーバを参照している(推測)ためだ。
結局、IIJのDNSサーバのアドレスは どこからも取得されず、設定もされないので、使われていない。それで、やっぱり、PCでフレッツのDNSサーバを設定するのは無駄(ルータだけで充分)なようなので、(上に書いた手順で)無効にした。
いざという時のことを考えるなら、それにIIJのDNSサーバを追加することだが、まあ、そこまでは要らない気がする。 (12/13 15:24)
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どうでもいいことだったが、いろいろ考え、DNSサーバとしてローカルのルータを指定すると、PCからはv4でしかDNSサーバへの経路がなくなるのと、ルータ内でv4→v6変換が行われる(元々v6なのに馬鹿らしいし、それほど速くなさそう)のが ちょっと不満だったので、以下のようにNetworkManagerに指定して落ち着くことにした。
- v4: IIJのDNSサーバ
- v6: 自動設定(→ フレッツのDNSサーバ)
実際には、PC内のアプリからキャッシュサーバ(systemd-resolved)への経路はv4だけなので、それほど大きな意味があるとは思えない。効果が発揮されるのは、フレッツかIIJのDNSサーバが落ちた場合だが、そういう時に まともに外部にアクセスできるとも思えないので、まあ、単なる自己満足であろう。 (12/14 6:31)
(2023/5/21 NetworkManagerの誤字を修正)