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先日 空き巣に下見されて、インターフォンの電源を切っておくのは得策でないことに気付いた。それで、電源は入れておくけど普段は音がしないようにして、鬱陶しい押し売り放送、訪問販売、勧誘などを気付かずに無視できるようにし、荷物の受け取りなどの必要な時だけ音を出せるようにしたいと考えた。

こうすれば、仮に空き巣の下見が呼び出しボタンを押せば録画されて残るし、下見はそれを嫌ってボタンを押すこともノックすることもしなくなる・減るのではないかと期待している(さすがに、インターフォンが使えるのにノックだけすることはないと思う)。

手軽に音を消すにはインターフォンに音量つまみがあればいいのだが、ない。メニューを数回操作しないと設定できない(使いにくい!)※が、いちいち操作したくないし、状態が見えないから消すのを忘れることも多そうだ。

※駄目な ついでに、なぜか、親機で聞こえる子機からの音などの音量は調整できない。

それでスピーカー(に繋がる線)にスイッチを入れようと思ったが、インターフォン自体を改造するのは面倒だし壊す可能性があるので、躊躇していた。また、外見ではスピーカーにはコードがなくて基板に直接付いている感じで、それだと改造は難しい(パターンカットなどが要る)。

迷いながら、「何かいい機能はないか?」とインターフォンの説明書を読んでいたところ、いろいろな外部接続機能・端子が付いていることが分かり、そのうちのA接点出力というものが使えそうなことに気付いた。: A接点出力は子機からの呼び出し時などに導通し、親機で応答すると切れるので、それで外部の音が出るもの(の電源)を制御できそうだと考えた。

他に外部入力端子(上のA接点出力の逆に、端子の導通または切断を検出する)もあり、今思い付いたが、侵入を検出したら警報を(親機または子機から)鳴らすようにすることができそうだ。ただ、検出の仕組みは難しい。誤検出は ストレスと迷惑になる。

音を出すものとしては、丁度(?)、自作アンプのスピーカー保護部のアラームに使おうとして準備したが(回路構成の都合で)ボツにしたブザーがあるので、それを使うことにした。回路はとても簡単で、ブザーの電源の途中にA接点出力を入れてon/offする。

インターフォンにブザーを接続する回路

なお、ブザーの電源は1.5Vだが、今回使うUSB電源アダプタ※の出力は5Vなので、電圧を下げる必要がある。本来は3端子レギュレーターなどで ちゃんと下げるべきだが、適当なものを持っていないし、今回はブザーだけで消費電力が小さいし、いつも鳴らしている訳ではないので、簡易に抵抗で分圧した。

※滅多に使わないブザーの電源にACアダプタを使うのは格好悪いので、インターフォンから取れないか試行錯誤したが、諦めた。: 未使用の子機の端子から取れると思ったが、いつも出ている訳ではなかったし、子機の何かの回路がないと電圧が出ないようだった。使っている子機の端子には電圧が出ているが、AC 10-45Vと高過ぎるうえに変動幅が大きいので止めた。

また、外部入力端子には電圧が掛かっていたが、ブザーを鳴らすほどの電流は取れなかった。: 数mA流しただけで「外部入力あり」とみなされた(まあ、それは当然だ)。それから、増設モニター端子には電圧が出ているが、変動幅が大きく(AC 1-10V)挙動が不明なので諦めた。

抵抗の値を試行錯誤で決め、プロトの回路をブレッドボードに組んでインターフォンに接続して試したら動いたので、本体(接続アダプタ+ブザー)をちゃんと作り、ACアダプタに電源スイッチを入れ(普段はoffにしておく)、綺麗に設置して完了となっ

た訳ではないw

今回も想定外の問題が起こった。: ブザーを設置してから、なぜかNW(光回線)が時々切れ、回線の品質が悪くなったのかと思って試しに速度を測ってみたら、今までの半分くらい(DLが約85→36Mbps, VDSLなので上限は100Mbps)になっていた。最初は たまたま機器が調子悪いのかとか、週末で混んでいるから遅いのかと思ったが、そうではなく、現象は続いた。

それで いろいろ試したら、ブザーの電源のACアダプタをon/offしたらNWが切れた(が、常にではなかったし、何もしなくても切れることもあった)。VDSLの電話線に近接するブザーの電源コードがノイズを拾っているのかと考えて離してみたが、効果は なさそうだった。次に、ブザーの金属やブザー制御回路のコイルが電話線のモジュラージャック(以下、MJ)の近くにあるのが良くないのかと考えて離してみたが、やっぱり効果は なさそうだった。

この建物のVDSL装置などの経年変化かと思って諦めかけたところで、それまでの写真を見ていた時だったかMJを眺めていた時だったか、原因が分かった。: MJからモデムに繋がる電話線の片方が外れていたのだ。(→ 写真: 赤丸の端子に繋がる線が外れていた。) 作業中に外れたのに気付かないどころか、外れた線を余りだと思って まとめてしまって居た。。。妙なことに、片方の線だけでも概ね通信できていた(その代わり、たまに切れたり速度が遅くなっていた)ので、気付かなかった。

VDSLは周波数が高いため、片方の線だけでも近接部から漏れて伝わっていたのだろうか? ただ、伝わらない周波数(低いほう?)があって、その分速度が遅くなっていたと想像する。もちろん、この状態では信号が弱くて不安定なので、外部のノイズ(主に電源から)が大きくなったりすると切れてしまうのだろう。

外れていた電話線を繋ぎ直したら、速度は元に戻り、今まで数日間切断は起こっていないので直ったと考えられる。

この問題と、以前起こっていた、定期的(約1日ごと)にルータのFWがoff/onする現象と、大雨などの悪天候の日に速度が数Mbpsまで落ちることがある現象が関係あるのかと思った。: 抜けた線は元々接触が悪かったために、それらが起こっていたのかも知れない。

ただ、FWのoff/onはプロバイダを変えたら何もしなくても収まったので、IPoEの方式の違いのせいだと推測している。速度低下は、今回はそこまでひどくないので、原因が違う気がしている。何かで、悪天候の日は家でNWを使う人が増えるので、建物の通信量が増えて遅くなるというのを読んだので、それだと思って居る。これは次に悪天候になった時に確かめられる。

 

NWの問題の他には、そもそもほとんど使わないものなのに、見栄え(コードの色・引き回し, ブザーの配置)や使い勝手(ブザーの音量)に こだわり過ぎて疲れた。

見栄えは、使う頻度よりも目に付く機会の多さに比例して気になるので、僕としては重要だ。

ブザーの音量については、上の問題があったために設置場所をインターフォン裏の穴からMJの付いている箱の中に戻した(最初は箱の中だった)のだが、その箱は密閉されていて音量が少し小さくなるため、箱のパネルをジェルシートで浮かせたり(→ 写真: 四隅の黒っぽいもの)横にずらしたりしたが、最終的にスペーサー(→ 写真: 四隅の白いもの)で少し(1mmくらい)浮かせて、ようやく完成となった。

実はコードの引き回しには満足していないが、そのうち慣れる・忘れるのを待っている。※ コードの引き回しを改良するために100円ショップでUSBケーブル2本(適当な色と長さのものがなかったので、延長ケーブルとmicro USBケーブル)を買って1本は長さを調整するために改造したが、そもそも延長コネクタ(→ 写真: 左端中央の四角いもの)が大きくて気に入らなくてボツにした。まあ、いつか使うだろう。

※実は やっぱり気に入らなくて、いろいろ苦労してACアダプタとコードが見えないようにした。 → 「インターフォンにブザーを付けた話の続き」 (10/29 22:30)

 

PS. 今回起こった問題(NW断、速度低下)から、VDSLの速度が遅かったり頻繁に切れる場合は、電話線やMJの改良(例: ノイズ混入防止)をすれば良くなる可能性がありそうなことが分かった。まあ、建物のVDSLアダプタから部屋に来るまでの線(これが結構効きそうだ)は どうにもならないが・・・

 

(16:18 補足・加筆, 10/29 22:30 「その後」について追記)

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