先日検討した、最も「入る」(と考えられる)ゴミ箱の最初の版が出来た。いつものように段ボールを使い、長方形より多くのゴミが「入る」という点で8角形のものを作った。※ 僕にしては随分うまく行ったが、客観的には「夏休みの工作かな?」レベルであろう。
※前回の検討から、一番入るのは円(円柱)だが、作るのが困難なので8角形(8角柱)にした。8角形は、正方形(立方体)に近い長方形(直方体)の各辺の中央で折れば作れるので、比較的容易だと考えた。
- 段ボールで8角形のゴミ箱(最初の版)を作った。 設置したところ(蓋なしの状態)。
- (ついでに)蓋も付けた。
- 蓋を小さく(手前だけ)開いた場合
見た目は どうであれ、自分なりに最適な形状を検討して実現できたのは、喜ばしいことだ。しかも、ちゃんと実用できる(耐久性は要観察だが)。
作りながら・出来てから、サッカーボール*や長岡鉄男のマトリックススピーカー※を連想したが、前者は5+6角形, 後者は6角形(台形+長方形)のようだ。
*脇道に逸れるが、6角形だけでも敷き詰められるはずなのに、5角形も使うのはなぜだろうか?: デザイン的なもの? 縫製のしやすさ?
※再び脇道に逸れるが、8角形は平行な面が出来るので、スピーカーの箱には良くなさそうだ。
以下、細かい話などを書く。
苦労・工夫したこと
- 本体: 上述のように、直方体(断面は ほぼ正方形)の段ボール箱の各短辺(上下底以外の面)を半分に折って ほぼ正8角形にした。
- なので、(僕には)正6角形を作るのは無理である。細長い6角形ならできるが、面積が小さくなるので意味がない。
- 6角形よりは容易だとは言え、8角形の角は直角でないので、正確に合わせるのは難しい。そこで、底板にも使った別の段ボールの大きさが丁度良かったので、その辺や段ボールの筋に8角形の直角になる4辺を合わせて整形した。
- また、引越しなどでの運搬を考慮して、今回は剥がせる両面テープを使って段ボールを貼り合わせた。
- そうすれば、運搬時に剥がして分解できる※と考えた。が、実際には、底を外せば畳めるので、本体に関しては接着が良かった。 → もし剥がれたら接着する。
- ※運送業者に注意するように言えば良いが、(無駄に)かさばるため、重い物を入れて両方を壊される可能性が高いので、それを防ぎたい。
- 今気付いたが、そもそも、「剥がせる」両面テープと言っても紙に使った場合は綺麗には剥がれない(紙が剥がれる)だろうし、剥がせないタイプでも容易に剥がれるから意味がなかった。。。
- 事前にマジックテープ(面ファスナー)も検討したが、意外に高いのと すぐには手に入らないのと、紙だと外す時にテープが剥がれる気がしたので止めた。
- そうすれば、運搬時に剥がして分解できる※と考えた。が、実際には、底を外せば畳めるので、本体に関しては接着が良かった。 → もし剥がれたら接着する。
- 作ってから開口部の周の強度が心配になったので、外に折り曲げた部分の切れ目に紙片をボンドで貼って繋げて補強した。
- 底: 別の段ボール箱に本体を載せ、本体の形に合わせて切って作り、内側から嵌めて(見た目の良さで そうした)貼った。
- このゴミ箱は中に物を入れたまま持ち上げて運ぶことは想定していないため、そのような簡単な固定にした。
- ゴミ袋の固定: 普通のゴミ箱のように、上辺の縁に引っ掛けて折って固定したかった。が、段ボールが若干大きかったため、最初に作ったものは本質的に無理があった。
- そこで本体を少し小さくした。ゴミ袋のサイズ(幅65cm)に合わせ、接合部分で約3cmずつ縮めた。
- そのため、わずかに正8角形ではなくなり、底を外しても平らに畳めなくなった。が、面積は問題ないので良しとした。
- そこで本体を少し小さくした。ゴミ袋のサイズ(幅65cm)に合わせ、接合部分で約3cmずつ縮めた。
- 蓋: 見た目だけのものなので特に考えがなかったが、別の段ボール箱を開いたもののサイズが概ね合ったので、本体の形状に近く切って付けた。
- ただ、ゴミ袋を引っ掛けるのの邪魔にならないように取り付けを工夫した。: ヒンジのような部分を袋の邪魔にならない下のほうで固定した。
- その他
- 辺や角が多い(8角形は四角形の2倍!)ので、全般的に手間が掛かった。
- そのため、テープなども余計に使った気がする(そんなことはない?)。
- また、角が直角でないため、ただでさえ工作が苦手なのと相まって、形が微妙に歪んだ。
- こういうことが、建築などで普通の四角形の柱が使われる理由の一つかも知れない。
- 前回作ったプロト(四角形)と比べると、予想通り若干大きい(遠近法のため、写真ではプロトのほうが大きく見える)が、設置には問題ない。
- ただ、個人の感想だが、見た目は こっちのほうが良い感じだ。シュッとしているとか、(形が)ちょっと おしゃれな感じがする。
- まあ、形よりは、(ムカつく)パンダの絵などが見えなくて無地であることが大きいかもw
- なお、蓋を付けた途端に、トイレの蓋みたいな感じで今一つになってしまう・・・
- 辺や角が多い(8角形は四角形の2倍!)ので、全般的に手間が掛かった。
製作中などの写真
- 8角形のゴミ箱の試作版の製作: 別の段ボールの辺や筋に8角形の直角になる4辺を合わせて整形した。
- 8角形のゴミ箱の試作版: 本体がゴミ袋より少し大きいため、袋の固定が難しそうだ。: 上部を少し内側に折ってみたが、今一つだった。 また、蓋を作るのも大変そうだった。
- 8角形のゴミ箱(最初の版)の製作: ゴミ袋に合わせて本体を少し小さくした。また、運搬を考慮して剥がせる両面テープで貼った(が、意味がなかった感じだ)。
- 底板も両面テープで貼った。
- 底板を貼り付けて、概ね出来上がり。
- 開口部の縁を外に折って貼り、出来上がり。
- 想定どおり、ゴミ袋がぴったり収まり、縁に引っ掛けられる。
- 蓋も作った。: 本体の形に合い、ゴミ袋を引っ掛けるのの邪魔にならないような形に紙を切った。
- 蓋の取り付け部
- 背面: 取付部にゴミ袋を引っ掛ける余裕を作った。
- 蓋を大きく開いた場合
- 開口部の周の強度を高めるため、ボンドで紙を貼って補強した。
- プロト(右側)との比較
確認・検討など(サイズ, 容積, 断面積, 強度)
- サイズ, 容積
- 幅(内側): 約38cm (上述のように、作る時にサイズを小さくしたため、約39cmと約38cmが2つずつある。), 深さ: 約47cm → 容積: 約58l (ゴミ袋: 45l)
- 容積がゴミ袋より随分大きいが、ゴミ袋の測定条件が不明(例: 縛る部分をどうしている?)なのと、このゴミ箱が若干大きい(角の部分が効いている?)からだろうか。
- 辺の長さ: 約16cm (上と同じ理由で約17cmと約15cmが4本ずつあるので平均した。) → 断面積: 約0.12m2
- 幅(内側): 約38cm (上述のように、作る時にサイズを小さくしたため、約39cmと約38cmが2つずつある。), 深さ: 約47cm → 容積: 約58l (ゴミ袋: 45l)
- 円などとの断面積の比較
- 強度
- 柱状のもので強い形状を調べたが、6角形あるいは円形の情報が多かった。
- 構造材などでハニカムが強い話は見付かったが、実際の建築に使うには(現状では)余りメリットがないという情報もあった。 (→ 参照)
- また、柱として使う場合は強いという情報があったが、今回と異なり、上から圧力を掛けた場合である。
- 8角形は上からの圧力には強い情報はあったが(ただ、なぜか6角形より弱い実験結果もあった)、隙間なく配置できないため※、ハニカムのような構造は なかった。
- ※前回は気付かなかったが、8角形は隙間なく配置できないので、6角形が最密だそうだ。
- いずれにしても、主に柱の圧縮や曲げに関する強度の検討が中心で、今回のように中に物を入れた時の(柱の表面の膨らみ・縮み方向の圧力に対する)強度に関する情報は見付からなかった。
- ただ、炭酸飲料の缶やPETボトルは、強度を稼ぐために素直な円柱にしているという情報があった。: 円は角(凸凹)がないために圧力が均等に掛かるから強いということだった。 (→ 参照) → 8角形は長方形よりは円に近いので、強そうな気はする。
- 柱状のもので強い形状を調べたが、6角形あるいは円形の情報が多かった。