先日、フロントガラスのフィルム剥がし作業の時に された不始末がようやく直った。(元の投稿に追記しようとも思ったが、長いので新しくした。)

直ったけど うれしくも何ともない。ただでさえ(原因は分からないけど)疲れていたのに更に疲れさせられたので、「やれやれ、ようやく終わったよ」って感じだし、そもそも 何もなくて当たり前のことだったのだ!

一つ書くべきことは、こちらにも悪かったことがある。: 助手席側センサのカバーがなくなったと思ったのは、誤解・思い込みだった。: カバーが付いていたのを見た覚えがあるし、見た目に穴が開いた状態なのは おかしいし、(過去に そこを写した写真がなかったので)ネットで検索したらカバーが付いているものしかなかったので、作業でカバーが外れてなくなったと思ったが、そうではなく、元からなかったようだ。

ディーラーに部品を注文した時に いろいろ調べて分かったそうで、元からなかったものの、カバーを付けて下さった。

やはり、証拠や記録を残して確認するのは重要だ。とは言え、いつ何が起こるか分からない(そもそも、フィルム剥がしで いろいろ問題が起こるとは想像できなかった)ので、事前に何を記録しておけば充分かは分からない。というか、客にそこまでの手間・心配を掛けさせるのはプロじゃないだろう。

言い訳になるが、まず作業後の帰路でGPSアンテナが とんでもないところにあるのに気付いてショックを受け(「あーあ、ここもスズキと一緒だったか」とイライラし出し)、スズキと一緒なら他も危なそうだと確認したら やっぱりコードホルダの爪が折れていて、更に件のカバーが ないように見えたので、てっきり雑な作業で外れたと思い込んだのだ。

もう一つ言い訳だが、作業者が作業前に元の状態を点検して撮影などして記録しておけば、こういう疑心暗鬼からの思い違いは起こらなかったのだ。

が、どちらも こっちの言い分なので、先方に言うことではない。

 

残りは余談・こっちの勝手な話である。 (このブログの趣旨どおり、忘れるために記録する。)

修復作業に出して帰る時、対応した代表らしき人(名刺とか ないので、結局不明)が、僕が あるところに書いた口コミに現状を追記するよう促して来た。気持ちは分かるが、それで随分がっかりした。「なるほど」と思った。その人の本心とか本性が分かった気がした。: 自分(の会社)の評判が一番重要なんだろう。

こちらとしては、修復などが全部終わってから書こうと思って居たが、とりあえず言う通りにした。でも、今は終わったけど「終わった」、「ありがとう」などと追記するつもりは ない。もし また催促されたら、催促された件まで書く。

そもそも自分たちが悪いから悪く書かれたのに、それには返事を書かず、書いた者(こちらは名乗らずに書いたので、推測で言っていた)にオフラインで更新依頼するってのは、Ama.のC国のマーケットプレイスの盗人猛々しい やり方に似ている。

今頃は、修復が終わって、彼らの「親切・丁寧な対応」(これは正しい)に感心して評価を上げてもらえるのを期待しているだろうが、しない。というのは、何もなくて当たり前なのを出来ず・せずに こちらに余計なストレスや心配や手間を掛けたんだから、いくら良く対応したって最初の評価が覆る訳がない。

例えば、何か買ってすぐ壊れて、即座に交換・返品対応してくれたからと言って、その製品の評価は上がらない。その場合は店の評価は上がるかもしれないが、今回は物を買ったのでなくサービスを受けたので、店の評価は上がらない。

他に、仕方ないことだから文句は言わなかったが、臭いに無頓着な会社だった。: 最初の作業後に少し臭かったのでダッシュボードなどを水で拭いた件を伝えていた(「他に何かあれば」と聞かれたので)のに、今回もまた臭くなっていたし、再びハンドルがベトついていた。まあ、良かれと思って何かの(臭い付き・ベトつく)クリーナーで拭いたのだろうから、仕方ない。

さっき再度水拭きした。(やれやれ・・・)

あと、それ以上に、代車が芳香剤らしきもので ものすごく臭く、服や身体が臭くなって、ちょっと気持ち悪くなったのも嫌だった。これも言っても仕方ないことだ。

 

最後に、いつものように、代車(ラクティス)の感想を書く。音楽やオーディオじゃなくて自動車の評論は「本職」じゃないがw

普通のコンパクトカーだと思うのだが、却って運転が難しく、短時間なのに疲れた。慣れもあるだろうけど、他の場合の軽(スズキ)よりもひどかったので、それ以外の問題が多そうだ。だから、これに平気で乗っている人は すごい。

大好きなポルテも きっとこんな感じかと思うと、がっかりする。まあ、乗る予定はないがw

そして、いつものように、「僕の車が最高」と再確認した。手前味噌も いいところだw(けど、本当にそうなので。)

以下、思ったことを列挙する。

  • アクセル
    • 遊びが大き目で、そこを過ぎると遊びの分も含めた感じで急加速する(アクセルがリニアでない?)。: 怖いし、20km/hくらいで走るのが すごく難しかった。
    • 慣れなのか、昔の「駄目なCVT」だったのかは分からない。
  • ブレーキが効かない。
    • CVTのエンジンブレーキが意外に効くけど停まる直前になると効かず、(効かない)ブレーキだけになるため、信号で停まる時が難しく怖かったし、停まる時の「カックン」が不可避だった。
    • 最初は駄目な回生ブレーキかと思ったが、ハイブリッドでないので そうでない。
  • フニャフニャハンドル: どの車も そうみたいだ・・・
    • 前の代車同様、皮なのにツルツルだったのも頂けない。
  • 安っぽい音
    • アクセルを踏むと、エンジン音が「ガラガラ」と今にも壊れそうだった。
      • ちゃんと走るので壊れては居ないのだろうが、全然楽しくない音だ。
    • ドアを閉める音がひどかった。: 「バコッ」+「ガタッ」と中が空洞の感じの「何か外れてる?」と思う音がした。
  • 座り心地も今ひとつ。: 身体がしっかり保持されない。
  • とにかく使いにくい。
    • スタートボタンが左にあるうえにハンドルやレバーの陰で見えず、最初は「へ? ボタンどこ? 鍵を回すんだっけ?」となった。
    • 空調も全部ボタンなので操作しにくい。
    • ドアハンドルのプッシュボタンでの解錠がうまく働かない。
      • なぜか解錠せずにロックしてしまうので、いつもキーのボタンで開けていた。
    • (ナビなので、ラジオの消し方も分からなかった。)
    • 操作性の悪さには関係ないが、なぜかゲート式ATだったりパドルシフトが付いていて、どうにも意味不明な感じだった。
      • 調べると、どうしてかスポーティーに振ったらしい・・・
  • エンジンが掛かっている間、ソナーみたいな小さい変な電子音が数秒ごとに鳴って居た気がする。: 何だったんだろうか?
    • ホンダのHVの不気味な音に似ていた。
    • 地味にイライラした。

そうだ、思い出した。乗り始めは どうしてか、ソリオだと思いこんでいた。ハンドルにメーカーのロゴもあるのに。スイッチやレバー類が似ていたせいか。そもそも、ソリオ自体を良く知らないしw

 

あと、ああいう車は中古で買っているんだろうと思うが、それなりにちゃんと走れているようだし、それなりに綺麗だから、その入手ルートが知りたい。でも、コネとか重要そうで、一見が行っても駄目そうだ。

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良く考えたり調べれば分かることは多いが、分からないこともある。ただ、それが本当の謎と言えるかは怪しく、自分に知識や経験が ないからかも知れない。

だから、それらをすぐに謎(だから分かりようがなく、どうしようもない)と決めつけて思考停止したり、(いかにも権威ありそうな)他人の言うことを盲信するのは大嫌いだ。

 

(本題)

先日、以前にも起こっていた、たまに左のスピーカーから小さい「ポツ」という雑音が出る件が ぶり返したので、自作のアンプBA3886に問題がある・生じたのか不安になって原因を確かめている。

雑音の原因の可能性は いろいろある。以下に示す、音の経路にある要素のすべてが そうだ。

PC

再生アプリ → ドライバ類(JACK, PulseAudio, ALSA) → サウンドカード(DAC)


再生機器

コード1(L/R) → ボリューム → コード2(L/R) → アンプ → コード3(L)/4(R) → スピーカー(L)/(R)

アンプに問題があると厄介(対処が面倒、気が重い・・・)なので、そこには目を瞑る。のでなくw、まずはアンプに焦点を当てることにした。: 具体的には、アンプの入力(コード2-L/R)と出力(コード3,4)で左右(LR)チャネルを入れ替えて試している。それで雑音が右から出たらアンプが おかしく、左からなら それ以外のはずだ。

 

(なぜかScarlettのドツボにハマる・・・)

一方、他の大きな原因としてサウンドカード(ASUS Essence STX II, 以下、ASUS)も考えられる。古いものだし、一度壊して(無理やり)修理したことがあるからだ。仮にASUSが駄目になっているとしたら交換することになるが、次のものは すぐには決まらないから※、まずは手持ちのオーディオインタフェース(Focusrite Scarlett Solo Gen. 3, 以下、Scarlett)の可能性を調べた。以前試したら今ひとつだったが、再度試してみることにした。

※実際にAmazonなどで探したが、手頃なものでは「欲しい」と思えるものがなかった。しかも、近頃は その辺りの業界は様変わりしていて、日本メーカーのものは ほとんどなく、中国がほとんどだ。(先入観は良くないが、)手頃なものでも仕様・特性が すごいものはあるが、本当にその値が出るのか、そして音は いいのか、結構疑問だ。

参考までに、少し前の候補は以下だが、後述の「すごく良い特性が必要だ」という誤った結論の時に選んだので、現在(自分に合う音のものが良い)は もう少し違って来そうだ(が、音が自分に合うかを確かめる術はない・・・)。

MOTU M2; Native Instruments Komplete Audio 1; Sabaj A10d(2021年版); S.M.S.L SU-6, D-6; TOPPING E50, E30II, D10s

更に、(いつになるかは未定だが)次期PCではUSB接続のDACにする(せざるを得ない)だろうから、その使い勝手も試したかった。

Scarlettの音を聴いてみると、最初は低音が豊かでパワフルに聞こえたが、実際には駄目な音だった。: 少し聴くと、豊かだと思われた低音は締まりがない こもった感じで、聴き続けたら少し耳閉感が起こった。あと、前のアンプ(改造後?)やイコライザ(BEHRINGER DEQ2496)をDACに使おうとした時にも あったのだが、音に雑物・不純物が混じっているような、ザラついたような埃っぽい感じ(要するに「音が悪い」)もした。

何が悪くて そうなっているか分からなかったので 接続や音量などを調整してみたが、改善できなかった。

それで、Scarlettの(ライン出力の)オーディオ特性を測定し、音が悪い原因を探ってみた。: すると、なぜか、振幅の周波数特性や歪みが局所的に変動する箇所があった。(→ グラフ1: 右下のインパルス, グラフ2: 左の山) また、歪みがかなり多かった(仕様の量を超えていた)ものの、決定的ではなかった。(→ グラフ)

それで、「仕様・特性がASUSより悪い(雑音: 約6倍, 歪み: 約10倍)ためだ」という、にわかには信じがたい※結論に なり掛けた。*

※というのは、確かにScarlettはASUSに比べると悪いものの、絶対的には、ダイナミックレンジは100dB以上だし、歪みも0.002%と大きくないからだ。これで駄目なら、普通の機器(すべてのCDを含む)は全部駄目なことになる。

*なので、この時は、「ハイレゾのオーディオ機器は本当に必要だった」という、それまでの持論を覆す結論にすらなり、そういう流れで書こうと思って居た。

ところが、その後、偶然にも問題の本当の原因が分かり、Scarlettの特性は充分良い(= 「最高」ではないが、実用には全く問題ない)ことが確認できた。

Scarlettの出力の接続の仕方が悪かった。: すっかり忘れて居た(というか、最初から意識して居なかったかも)のだが、Scarlettのライン出力は実はバランス(TRSジャック=ステレオ標準ジャック)で※、特性測定時にTSプラグ(モノラル標準プラグ)を使ったために負出力がGNDにショートされた*のが良くなかったようで、TRSプラグに換えて負出力を開放したら直った。 (→ プラグの比較, 参照: 「バランスーアンバランスのケーブル接続について」: 「4、電子バランスOUTPUT → アンバランスINPUT」)

それに気付く前も、歪みの多さからScarlettの出力アンプが飽和しているのかと思って、入出力振幅(レベル)を調整したりしたが、直らなかった。

※問題の原因が分からないので、何かヒントがあるかとマニュアルを見直していたら、仕様のところにバランス出力であることが書いてあって気付いた。

*バランスであることは忘れて居たが、無意識に(そこら辺にあった物を使って)した接続が偶然マニュアルどおりのアンバランスへの変換だった(けど、駄目だった)。

問題が起こる理由を考えるだが、今ひとつ分からない。: バランス出力だから出力アンプは正負別のはずで、しかも、正負それぞれの出力ジャックの前に直列抵抗が入っているだろうから、負出力をショートしても正出力側には影響は出ないはずだが、振幅が大きい場合に終段のアンプ(オペアンプ)の負荷が高くなって局所的に電源電圧が変動(低下)したためではないかと想像している。他に、アンプの発振や、GND電位が局所的に変動して正出力が変動することが考えられるが、実際に起こるのかは分からない。

(11/9 15:13) 想像を元にシミュレートしてみたら、やはり、負出力をショートしてアンバランスに変換した場合はオペアンプが過負荷になって居る可能性がありそうなことが分かった。

まず、Scarlettの回路図は手に入らないので、出力部が(僕の想像どおりの)AKMのDAC AK4393のデータシートにある回路例(「Figure 11. 外部LPF回路例 2」)のようになっていると想定した。※ シミュレーターを用いて、その回路の通常時(バランス出力)と負側をショートして(無理に)アンバランスに変換した場合をシミュレートした。

※が、もし本当にこのような回路で負側をショートしてアンバランスに変換させているしたら、それこそアマ以下だ。なお、AKMのデータシートでは、これのあとに ちゃんとアンバランス出力回路があるので問題ない。

すると、想像通り、ショートした場合にはオペアンプから大電流(5Vの場合、100mA前後)が流れることが分かった。

次に、同様に負出力をショートしてアンバランスに変換する方法をマニュアルに記載しているDEQ2496の出力回路(仕様には"servo-balanced"とある。: そのものは入手できないので、姉妹品DCX2496の出力回路を使った(→ 掲載例))でもシミュレートしてみた。知識が足りないため、この回路の動作が全然理解できないのだが※、出力をショートしてもオペアンプから大電流は流れなかった(5Vの場合、5mA以下)。

※それでシミュレーターを使った。シミュレート結果を見ていたら、ショート時と開放時の動作が ちゃんと連続していて、実に良く出来ていると思った。

まあ、Scarlettの回路は想像でしかなく、実際にはDCX2496と同様になっているのかも知れないが、電源off時のポップ音(DCX2496では ちゃんとミュートしようとしている。: 回路図の"AMUTE")といい、Behringerに比べて随分杜撰な作りをしているようなので、想像どおりなのかも知れない。そうであれば、僕の測定結果と推測が裏付けられる。仮にそうでなくても、いろいろ杜撰なので、どういう異常が起こってもおかしくないという想像は覆せない。実際に駄目だったし!

まあ、DCX2496の回路にも言いたいことがある(例: DAC(バランス)→アンバランス→バランス(XLR出力)でいいのか?)が、堅実だというのは確かだ。

(ここまで11/9 15:13)

 

(更にDEQ2496にもハマる・・・)

(11/10 1:04) ついでに、死蔵していたDEQ2496(以下、DEQ)がDACとして使えるかと思い、特性を測ってみた。※: 振幅は問題なかったものの、歪みは約500Hz以上が単調増加する ひどいものだった。他者の評価でもそういう傾向で、僕の測定が間違っている訳でなく、製品の作りが悪いようだ。* (とりあえず)歪み以外はASUSと同等なのに、詰めが甘いのか。もったいない・・・

※なぜかASUSのデジタル出力が うまく使えないため、別の出力(オンボードのRealtek)を使ったせいか位相が正しく測れなかったが、振幅と歪みは測れた。

*実際、アナログ部分をそっくり交換して特性を向上させる(本末転倒的なw)基板が売られていたくらいだから、筋金入りだw

なお、歪みがひどいので、上のシミュレーションが合わず、バランス出力をアンバランスに変換するのに負出力をGNDにショートしているのが良くないのかと思って開放したら、ものすごい雑音が出た。それで、正出力と負出力を使うようにしても雑音が大きかったので、DEQはマニュアルどおり、負出力をGNDにショートするのが正しい。

ということは、Scarlettも一応ちゃんと作ろうとしたけど、詰めが甘くて今ひとつなのかも知れない。

それから、昔はDEQをイコライザ兼DACとして使っていたが、このひどい歪みに気付かなかったか気付いても気にしなかったのは、全く しょうもなかった。

この歪みのせいで、DEQの音が悪く感じたのかも知れない。今日少し聴いた感じでは、耳閉感は起こらないものの、なんか落ち着いた・地味な感じ(高域がちょっと物足りない)に聞こえた。歪みの影響だったのだろうか。 (ここまで11/10 1:04)

(11/10 13:28, 17:19) DEQの歪みの原因が気になって回路図を見ていたら、ミュート用のトランジスタが悪いように思えた。シミュレートしてみたら、確かに繋がっているだけで高調波が出た。※(→ : 左下のスペクトラム) 更に、ミュート機能も不充分で、半分(正の信号)しか消せないことが分かった。* (→ : 右下の波形)

※BA3886でも 似たようなことがあった。その時はダイオードだった。

*あの回路は一見ちゃんと動くように思えるが、そうではなかった。トランジスタは片方向にしか電流を流さない。

それで、試しにミュート用トランジスタを無効にしてみたくなって基板を見たら、どうも回路が違うようだ。※: どうやら、トランジスタの代わりにリレーでミュートしているようだ。メーカーが駄目なことに気付いて改良したのではないか(実際、どこかに"Rev. 2"とか書いてあった気がする)。

※確かにトランジスタはあるが、配置が想定と異なるので、使われ方が違うようだった(リレー駆動用のようだ)。

リレーにしても、なぜか2回路のものが2個もあるのが理解不能だった。: 入力もミュートするのか、正負左右独立にミュートするのかと思ったが、どちらも無駄な気がする。

と思って再度DCX2496の回路図を見たら、入力にリレーが使われていた(入出力レベル切り替え用のようだ)。すると、別に出力ミュート用トランジスタがあるのかも知れない。 → もう少し探す。

→ やっぱりリレーでミュートしていた。どうしてか、ミュート時(リレーのコイルがoffの時)には出力を入力に繋げているようだ(ここは理解が浅い)。電源off時にパススルー的になって好都合と考えたのだろうか。

更に、(上のDCX2496の回路とは異なり、)アナログ基板内は完全にバランスで処理しているようで、そのためにリレーが2個(1個ずつ正負、左右で2個)実装されている。随分改良した感じだ。

ただ、そのミュートは電源on時には効くもののoff時には間に合わないのか、小さくポップ音がする。それは そうだろう。電源スイッチがメカニカルなので難しいと思う。

他に気になったのは、出力のサーボ回路で歪む可能性※で、その前(リレーの辺り)から信号を取り出せば比較できそうだと思って回路(部品間の接続)を解析しようとしたが、イメージと随分違って分からず諦めた。 → その後、上記のように概ね理解し、サーボ回路の前のバッファアンプらしきところから+側だけを取れば良さそうに思った。

※Scarlettの出力回路を想像している時に参考にしたページに、正側と負側のオペアンプの出力が微妙にズレる(正負で動作が違うため)というふうに書いてあったので、それが関係していると思った。

が、そもそも、信号の経路(カップリング)に普通の電解コンデンサが多用されていたりして元々音質への配慮が余りない製品だから、いくら頑張っても無駄な感じだ。なので、「もう これしかない・・・」状態になったら頑張ることにした。 (ここまで11/10 13:28, 17:19)

(11/11 17:05) DEQの歪みの原因が気になって、サーボ回路での正負の時間差と、0近傍での不感帯?(トランジスタのスイッチング歪みの類)をJACKでシミュレートしたが、今ひとつ合わなかった。シミュレートが良くないこともあるだろうが、どちらも2次から連続した高調波が発生して歪み率が周波数によらず ほぼ一定なのに対し、DEQでは奇数次だけが発生して、周波数に応じて増加するのだ。

諦め掛けた時に、少し前に読んだ「DEQはセラミックコンデンサが使われているから性能(歪み)が悪い」(その時は余り信用しなかった)というのを思い出して調べたら、本当にそのようだ。種類(それぞれの規格)にもよるが、電圧に応じて容量が変化する(高電圧で減る)とのこと。 (→ 参照) だから、基本的にはオーディオには向かないということだ。

もちろん、ちゃんと種類を選べばセラミックだって いいのは分かるが、何かを作る時に まずは失敗しないこと・安全性を目指すなら、「オーディオ回路にセラミックコンデンサは避ける」という馬鹿の一つ覚えでも、僕は いいと思う。「君子危うきに―」だ。失敗は掛け算(か足し算か不明w)で効いてくる。本質でないことにパワーを使う必要はない。

詳しくは確認していないが、例えば、ブログ:「コンデンサの歪率」の後半のLPFに使った時の周波数-歪み特性のグラフは周波数とともに歪み率が増していて、まさにDEQと同様の傾向だ。他の例では、通電してみんべ:「DACのアナログ追求⑧コンデンサその2」では歪みの傾向が逆(周波数とともに歪み率が下がる)だが、おそらく、左の例と違ってHPFにしているからではないか(未確認)。

全然知らなかった。以前どこかで読んでイメージとしては知っていたが、ここまで効くとは思っていなかった。安物の部品は駄目だね・・・

そして、仮にセラミックコンデンサがDEQの歪みの原因だとすれば、かなりの数を交換しなくてはならず(しかも小さい!)、非現実的だ(やってられない!!)。だから、上に書いた「全取っ替え」のアナログ基板が出たのだろう・・・

全部交換する前に、いくつか外して効果があるか確かめる手はある。想像だが、出力コネクタの直前にある、正負の出力とGNDの間にある2個(左右なら合計4個)が一番効きそうな気がする。もちろん やらない!w

ただ、僕のDEQに本当にセラミックコンデンサが使われているかは未確認だ。というのは、「セラミックコンデンサが−」のとはリビジョンが違うせいか、その写真とコンデンサの形状が異なっているためだ。僕のは良く見るオレンジの円盤状でなくチップ部品なので、種類が分からない。容量や色からして積層セラミックの気はするが、詳しくないので分からない。

DEQ2496のアナログ基板の入出力コネクタ付近(裏面): ベージュ色の四角がチップコンデンサ

(ここまで11/11 17:05)

 

(やっとScarlettに戻る)

Scarlettの出力プラグを直したら(写真: 下側(アダプタを挿したもの)のプラグを出力ジャックに挿し、上側を測定に用入力に繋ぐ)嘘のように特性が良くなり、ほとんどASUSと同様になった(下のグラフを参照)。

「今度は大丈夫か!?」と思って聴いてみたら、大分良くなった(かなりクリア・自然になった)ものの、やっぱり耳閉感の兆候が出る。いつものように その原因は分からず、「謎」としか言いようがないが、Scarlettには以下の気になる点がある。

  • 歪み: 振幅が大きい時に低域で増大する。(グラフ: 緑の左側の傾斜) → 入力の振幅を小さくすれば解消できそう。
    • これが一番もっともらしいが、他の機器でも起こることがあるので、測定上の問題や電源容量不足の可能性も考えられる。
  • 位相: 高域(6k-12kHz辺り, 特に9kHz)が不自然。 (グラフ: 右側の波の形の緑と他の違い)
    • 振幅特性のグラフを見ると分かるように、かなり急(グラフには出ていないが、20kHz以上の約2kHzで数十dB落としているはず)なフィルタのためのような気がする。
    • 測定に用いたScarlettのADCのフィルタの特性の可能性もある。
      • → 書いたあとで、JACKで使える数種類のフィルタ・イコライザで超高域(15kHz)をカットした時の特性を見た限りでは 上のような変な特性にはならなかったので、この不自然さはDACとADCのフィルタの特性が掛け合わさったためだと考えられる。 (18:36)
    • 音楽再生時に使っている、部屋の特性補正用イコライザの位相特性を調べたら、中低域は不自然なものの高域(約2kHz以上)では素直(単調減少)なので、これが関係あるのかも知れない。 (→ グラフ: 青: L, 赤: R)
      • もしそうなら、DAC出力のフィルタが選択できるものが良さそうだ。 (← 下記のように、僕には必須条件のようだ。: 18:36)
    • → 書いたあとで思い付いて、JACKで使えるフィルタ・イコライザで超高域(15kHz以上)をカットして試してみた。 (18:36)
      • フィルタは上のグラフに最も形状が近かったCalf plugin packのEQ5のHigh Shelfを使った(Q=1で傾きを最も急にした)。
      • すると、開始20分後から わずかに耳閉感の兆候が現れ、1時間後に耳閉感が起こった。
      • よって、高域の急なフィルタは耳閉感の原因の可能性が高そうだ。
      • また、今までの経験から、他の帯域(中低域)でも急なフィルタを使うと耳閉感が起こった(そのために「急さ」を制限している)ので、要するに、急なフィルタによる信号の劣化(おそらく位相の急変)が耳閉感の原因(の一つ)である可能性が高そうなことが分かった。
        • 実際、今のASUSのフィルタはデフォルトでは急なもの(fast)だが、(確か耳閉感とは関係なく、)「より自然そうだ」と思い付いて、緩いもの(slow)にしている。 (グラフ: 振幅, 位相: 青: fast; 紫, 赤: slow)
        • その効果があったかは不明だが、確かに、(良く書いていた)「それまで聞こえなかった音が聞こえた」とか、クリアに聞こえることが多い。 (19:14)
          • こういうところが、メーカーが「マエストロが経験と感性でチューニングした」とか うたうところかも知れないな(実際に やっているとすればw)。 (19:23)
    • また、ScarlettのコーデックのDACのフィルタの特性をslowに変えれば耳閉感を緩和できるかも知れないが、添付の制御ソフトですら出来なさそうなので難しそうだ(やる気・必要性が出たら、メーカーのFocusriteに聞いてみる)。 (18:36)
  • 振幅: ASUSと違い、20kHzまでフルに出ている。 (グラフ: 右端の下がり方の緑と他の違い)
    • そもそも僕は約15kHz以上は聞こえないし、15kHzくらいで切っているASUSでも耳閉感は起こるので、このこと自体は関係なさそう。

 

(11/9 19:35) 試しに、ASUSのフィルタを高域が より広く出る"fast"(上のグラフの"fast roll-off"の特性のもの)にして聴いているが、大きな問題はない。確かに、わずかに高音がキツい感じはある(それがfastの証拠?)が、耳閉感には なっていない。まあ、買った当初はデフォルトのfastで問題なく聴けていたのだから、当然ではある。

どうして大丈夫なのかは分からないが、ASUSは何かがいいようだ。だから、ASUSは僕に合っているDACだと言える。正確には、ASUSというより、それに使われているDACチップ(TI PCM1792A)を作った老舗Burr-Brown(その後TI)の功績が大きい。

ただ、良いDACチップを使っただけでは まともな特性や音は出ないので、ASUSの技術も重要だと言える。

あと、Scarlettのコーデック(Cirrus Logic CS4272)のデータシートを少し読むと、サンプリングレートによって動作モード(速度)が変わるようで、上で「不自然」と書いた44.1や48kHzは"single speed mode", 96kHz辺りは"double-", 192辺りは"quad-"となっていて、それに伴ってフィルタの特性も違う。だから、下のグラフの位相特性の違いも そのためだろう。なんで そんなクソな仕様にしたのだろう。

僕としては「全くない」。手抜きだ。こういう製品は どんなサンプリングレートでも同じ特性を出すべきで(でないとサンプリングレートで音が変わってしまう)、使うならサンプリングレートが固定の用途だ。そういうのをオーディオインタフェースに使って平気な顔をしている(それどころか、「音にこだわってこれ(CS4272)にした」とか書いているのを見た覚えがある)。見識を疑う。そもそも、その こだわった音がイマイチだ。まあ、僕とは全く合わない製品だったってことだ

そして、次のDACを買う時は少なくとも、Focusriteの製品とCirrus Logicのチップを使ったものは却下する。旧Burr-Brownのものがあればいいけど絶滅危惧種なので、AKMかESSしか選択肢はなさそうだし、今は入手性でチップどころかメーカーすらコロッと入れ換わるほどなので、音にこだわって選ぶのは難しい・・・

ASUSのDACチップの"PCM1792A"で検索してみたら、随分いいものらしい。しかも、僕はグラフを見ても良くは分からないが、フィルタが素晴らしいとのこと。(→ 参照1, 参照2) 我ながら耳がいいのかな? というか、そういうのでないと駄目だとすれば、なんと面倒な・・・

そして、昔、そのPCM1792Aを搭載したDAC(Styleaudio Carat-Topaz)を持っていたのだが、(音の良さや貴重さに気付かずに)手放してしまったのを今になって残念に思う。が、上にも書いたように、チップだけでは いい音は出ないので、「本当に音が良かったかは分からない」としておこう。

(ここまで11/9 19:35)

 

Scarlettの出力の接続方法の問題に気付く前は、音の悪さや耳閉感から、ASUSが壊れた時に新しいDACを買うとしたら、仕様・特性が ものすごく良いもの(少なくともASUS以上)でないと駄目かと思ったが、仕様・特性だけでなく、「音が良い」(正確には「自分に合う」)ものを選ぶ必要がありそうで、なかなか難しい。

この、「自分に合う」というのが、オーディオ機器にまつわる いろいろな謎の原因の一つかも知れない。大抵の人は、自分に合う(あるいは 好む)音が いい音だと認識・表現するだろうから。

耳閉感は ほとんどの方には起こらないだろうが、例えば、仮にレコードや真空管アンプには 耳閉感に限らず、各自が不快に感じる原因因子が少ないのだとすれば、それらを好む人の気持ちが理解できる。

あと、以前良く言われていた「デジタル臭い」とか「デジタルの音は硬い」というのは、上に追記したような、フィルタが良くないこともあったのではないかと思う。音楽の配布形態にデジタルが加わる頃は、(とりあえず、出すべきでない周波数をカットすることが最重要で、)フィルタの聞こえ方の評価までは充分に できていなかったのではないだろうか。 (20:26)

更に、仮にScarlettの耳閉感が解消したとしても、以下の実使用上の問題が見付かったので、そう簡単には入れ替えられなさそうだ・・・

  • スリープ時や終了時(Scarlettがoffになる時)に雑音(ポップ音)が出る。
    • 他の人も出ているので、どうにもならないようだ。もちろん、出ない機種(別メーカー)もあるから、メーカーが手を抜いたか そういう思想のようだ。
    • ScarlettのCodecチップ(CS4272)のデータシートにはミュートの回路の例が載っているが、それが有効に働くか(ちゃんと制御しているか)不明だし、正負左右の4回路を作るのは面倒だ。
      • それよりは、PCからスリープなどの前にアンプをミュートさせるほうが簡単そうな気がした。
  • PCの負荷が高い場合、「ジッ」という雑音が出ることがある。
    • プライマリ出力のASUSでは起こらないので、Scarlettから音を出すために使っているプログラムalsa_outの関係だと想像している。
    • alsa_outを使わなければいいかと思ったが、なぜか、JACKのプライマリ出力にできなかった。
      • JACKの設定が誤っていたようで、その後、プライマリに出来て雑音は出なくなった。
  • JACKからScarlettに音を出すalsa_outが今ひとつ不安定で、突然終了してしまうことがある。

以上のことから、ASUSがずっと壊れないことを祈るしかない。

 

(11/8 19:47) その後、寝ている時に、「Scarlettのフィルタ(LPF)のカットオフ辺りの特性が悪いなら、サンプリングレートを高くして(オーバーサンプリングして)カットオフ周波数を可聴帯域外に移せばいいのではないか?」と思い付いて、一日掛けて試したが(例によって)駄目だった。

寝ている時の思い付きに碌なものはないのだろうか??

いろいろ苦労してサンプリングレートを88.2kHzや176.4kHzにしてみたが、やっぱり耳閉感の兆候は出たし、音が悪い感じもした(疲れなどもあったのか、その後、耳鳴りまで出た)。それで、可聴帯域上限(20kHz)近くの音が出るのが駄目なのかと考えて、JACKで15kHz辺りで切るLPFを追加してみたが、効果はなかった。

結局、急なフィルタと可聴帯域上限(20kHz)近くの音(12-15kHz以上か)が耳閉感を引き起こすような感じだ。不思議なことに、ASUSでは問題ないので技術的に不可能ではないのだろうが、耳閉感を起こさないように(何らかの特性を良好に保って)高域を切るのは難しいようだ。

そこら辺が、「音の良いDAC(チップ)」という評判の正体(?)の一つなのかも知れない。

不思議なのは、サンプリングレートを変えてScarlettの特性を測ったところ、44.1kHzと48kHzだけがカットオフ周波数付近(当初は9kHz辺りが不自然だと思って居たが、比較するとカットオフ付近も変化が激しい)の位相が不自然だったことだ。それより上の88.2kHzや96kHzでは素直な特性だった。(グラフ: 黄緑: 44.1kHz, 紫: 48kHz, 赤: 88.2k, 水色: 96k) だから、不自然な位相は(上に書いた)測定に使ったADCのフィルタの影響ではなく、おそらく、Scarlettのコーデックの使い方が今ひとつなのかと想像する。

そこら辺は、「音の良いDAC(機器)」という評判の正体(?)の一つなのかも知れない。

44.1-96kHzのサンプリングレートでのScarlettの出力の位相の比較: 黄緑: 44.1k, 紫: 48k, 赤: 88.2k, 水色: 96k

そもそも、この思い付きの駄目だったところは、必要もないのにオーバーサンプリングすることだ。処理が増え、音が悪くなる(少なくとも良くはならない)から、いいことは何もない。そういうのはDACの中でやることで、このやり方に芽はない。

その他に、ScarlettのUSB Cコネクタ(ジャック)はプラグが上下に動くと接触不良になるようで、ケーブルを触ると電源が切れて音が切れてしまう問題が見付かり、Cコネクタ(無意味なんだからBやmicro Bにしておけば良かったのに!)が弱いのか、Scarlettや使ったケーブルの出来が悪いのか、それらの相性なのか分からないが、一応プロ用的なものなのに 随分お粗末な気はする。これでは収録中に落ちることがあるのではないか?

そう言えば、(上に書いたように、)マニュアルどおりにアンバランス接続したら駄目だし、電源off時にポップ音が出るし、まあ、「Scarlettは音が悪いうえに それ以外も いろいろイマイチだ」とガッカリし、これ以上深く関わっても おもしろいことは ない気がしている。 (ここまで11/8 19:47)

 

(ようやく本題に戻る。)

なお、そもそもの本題の時々出る雑音については、その後1-2度左から出たので、アンプは問題なさそうだ。また、DACをScarlettに入れ替えている時にも出たので、ASUSの問題でもなさそうで、ソフト(JACK)の可能性が高い。あるいは左のスピーカーや窓のシートの音かも知れない。: 原因が分かるには しばらく掛かりそうだ。

 

PS. Scarlettがバランス出力だったので、アンプもバランス入力に対応させれば わずかに音が良くなり(正確には雑音が減り)そうな気がしたが、まず面倒だし、壊す可能性が高いし、途中のボリュームをどうするんだという話もあるし、そもそも、使っているアンプ基板(ICも?)がアンバランスな気がするので止めた。まあ、僕には気分の問題だ。

PS2. 製品を選ぶ時にはレビューサイトが役に立つ。が、中にはメーカーから送られて来た製品を評価しているところ※があり、公平性に疑義があるとは言わないが、そうして出費なしで気軽に評価していいものかとか、評価対象に偏りが出ていいのだろうかと思う。

※どことは書かないが、なぜか変てこな日本髪(昔の結婚式?)の女性のアイコンの人のレビューが多いところ。

とは言え、日本の多くのメディアのような提灯記事ではない(客観的な測定結果に基づいている)し、メーカーから提供されたことを明記しているから、公平性には問題なさそうだ。

PS3. DAC(製品)を調べていたら、チップ単体について おかしなことに気付いた。: なぜかデータシートに歪み特性などの重要なグラフを載せず、フィルタ特性だけを載せているメーカーがある。: ESSとAKMだ。 (→ 例: ESS ES9038Q2M, AKM AK4393)

データシートには特定の点(例: 最大出力と小出力の2点)での値が載っているから、全く測定していない訳ではないようだが(当然だ)、なぜかグラフは載せたくないようだ。もちろん、外付け回路で大きく変わるのはあるが、開発した時のリファレンス回路での例を載せても誰も文句は言わない。そういうのがあれば、大いに選択や設計の参考になる。何か後ろめたいことがあるのか? 逆に、そういう情報がなくて、良く採用できるものだと思う。

例えば、ESSは、あるレビューサイトが指摘しているIMDの盛り上がり("ESS IMD hump")を放置しているようだ。(→ , スレッド: ESS THD ‘Hump’ Investigation(良く読んでない)) だからグラフを載せないのかと疑ってしまう。

おもしろいのは、上の例の記事に中国のメーカー(TOPPING)が その盛り上がりに対処できていると書いてあることだ。すごい。

だけど、グラフを見ると、問題の盛り上がりはないものの、最大振幅付近で盛り上がってしまっているので、完璧ではないようだ。それでも、歪みはかなり小さいので 大したものだ。

上に挙げたスレッドに解決策らしきもの(概略: I/V変換をESSの特性に合わせていないため(でも、そうするとアンバランス出力になってしまう)。: 全部読んでないので、確定かは不明)がある。以前から感心していたBenchmarkの人の投稿だ(そこのDACでは解決していて、その方法を書いてくれて居る)。

一方、TI(旧BB)は 様々なグラフを載せている(例: PCM1792A)。そして、今はそのTIのHi-Fi DACを載せているものは ほとんどなく、まったく希少になって居る。

技術者としては、ESSやAKMの態度(弱気とか卑怯)が全く許せないので、その点でTIのもの、しかも、最高峰と言われているPCM1729Aを使った 良いDACが欲しい。が、もう絶滅しているようだ。ますます今のサウンドカードが壊れないことを祈るしかない・・・ (11/12 20:49)

 

(11/8 19:47 Scarlettで追加で試した結果などを追記; 11/9 5:33 わずかに加筆, 15:13 バランスをアンバランスに変換する回路のシミュレーションなどを追加, 19:35 ASUSをfastで試した結果とScarlettのコーデックがクソな件を追加。おそらく完結; 11/10 1:04 DEQ2496の測定結果について追加。本当に完結?, 13:28, 17:19 DEQ2496の回路について調べた結果を追加, 19:30 題を変更; 11/11 7:17 小見出しを付けた。, 7:29 わずかに修正, 17:05 DEQの歪みの原因がセラミックコンデンサだかららしいことについて追加, 19:12 小見出しをわずかに修正; 11/12 7:28 わずかに変更・修正, 20:49 PS3を追加)

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またもイライラ。我ながら多い。ただ、僕は良く問題になる「すぐキレる中高年」と違い、理不尽な要求をしたり威張ったりしたいんじゃなくて、普通に平穏に依頼したのに、こちらに特に非がないにも関わらず、いい加減・理不尽なことをされ、しかも、相手がなかなか・ほとんど・全く非を認めないからイライラするのだ。

それでイライラしないなら聖人だ。尊敬する。

近頃、またもや車業者による作業の不始末が連続して起こった・見付かった・・・

  • 去年の板金(スズキディーラー)の不始末: また見付かった。
    • 修理箇所付近にコンパウンド(あるいはテープの糊かも)の残りの筋 → もちろん自分で対処したが、数cmと短いながらも固着していてなかなか落ちなかった。
    • 後ろバンパーに塗装剥げがあったので、補修(後述)の時に他にもないかチェックしていて気付いた。
  • 劣化の進んだフロントガラスのフィルム剥がしの不始末(コーティング屋): 以下の不始末を知らん顔か気付かず。 → 発見して業者に連絡したが、営業担当らしき人は(特にカバーと爪について)「そんなことは ありえない」みたいなスタンス(自分で作業しても居ないのに。: 去年の板金と同様!)でムカついた。証拠に写真を送ったら、対応が代表らしき人に代わって部品(カバー)待ち。
    1. GPSアンテナの位置がテキトー (おそらく、作業で動かして元に戻さず、チェックせず)
      • 引き取って帰りの運転中に見付かってがっかりした。: ケーブルが引っ張り出されて、アンテナは受信に支障のありそうなところに だらしなく放置されて居た
      • 自分で直そうとしたが、作業前にチェックしたら以下も見付かったので止めた。
    2. ダッシュボード上面にあるセンサーの丸いカバーを紛失 (作業中にふっ飛ばした?)
      • 上にも書いたが、営業担当は「基本的に作業では分解しないし(作業者に確認したとは言っていない)、このカバーは かなり力を掛けないと外れない(から こっちのせいじゃない)」みたいなことを言っていたが、僕は作業の仕方なんて知っている訳がなく、カバーが外れることすら知らなかったので、こっちのせいにされてもムカつくだけだ。
      • 写真・下記のように、折られたコードホルダーの爪がデフロスターの送風口の中に落ちていたので、デフロスターのダクトの中に落ちて居るのかも知れない・・・
        • → 気になって探してみたが、ダクト内は見えなくて分からず、周囲(他の送風口やシートの周囲やフロア)を探しても見当たらなかった。どこに行ったんだろう?
        • まあ、デフロスターの風には問題なかったので、今後運転に支障が生じる可能性は少なく、見付かっても特に得にならないので、これ以上は探さないことにした。 (11/2 22:22)
    3. コードホルダーの爪折れ (同上)
      • 素晴らしいことに!、折れた爪はデフロスターの送風口の中に落ちていた・・・ (GPSアンテナに気付かないくらいなので、爪が折れても破片があっても気付く訳がないのか。是非そいつに この爪を熨斗を付けて進呈したい!)

田舎だけあって、この辺りの車屋には いい加減な奴が多いのかと思ったが、そうではなく、随分昔から そういう輩の被害を受けていた(例: 学生時代、車検時にタイヤを無断で交換 → 他にも いろいろ合わせて高額請求(日産ディーラー)、前の車のナビ取り付けでシートの固定ボルトをナメて知らん顔(個人の電装屋?)、今ののフロントガラスのフィルムに傷を付けて知らん顔(スズキディーラー))ので、この辺りに限らず、どこにでも、技術はあるのだろうが、品質・安全・安心の意識やモラルの欠如した奴が結構多いってことだ。そして、それは車だけじゃない。例えば引越しでも電力会社でもあった。

だから、僕には、そういう連中の被害を被らないようにするには どうやって業者を選べばいいかが、喫緊(かどうかは不明w)の課題である。

* * *

一方、自分での補修(下記2件)は概ねうまく行った。耐久性は分からないので、時々チェックする。

  • 後ろバンパー右の角の塗装剥げ: クリア塗料を塗った
    • 塗装の劣化なのだろうと思うが、前バンパー左角の剥げと同様に、どうにも腑に落ちない。
    • 前バンパーに使った塗料(ハイブリッド)は早くも固まってしまって居たので、今度は普通のタッチペン(ホルツ カラータッチ クリア, 20ml, 約530円)にした。耐久性は劣るのかも知れないが、値段が安いから ふんだんに使えるし、仮に固まっても安く済むからだ。
  • 助手席窓のフィルムの傷: 傷の部分にクリア塗料を塗って、そこからフィルムが剥がれ出すことがないようにした。
    • 一度失敗して、凸凹になって(塗料の塗り方が悪かったようだ)汚れが付いたような半透明な状態になってしまったが、凸凹になった塗料をシンナーで落として目立たなくできた
      • 傷の一番下の丸い部分のフィルムに穴が開いているので、そこだけが塗料で埋まるようにした。

素人なので、どちらも充分に下調べや練習をした。: 特にフィルムの傷の補修と失敗からの復旧については、さまざまな検討や試行をした。

まず、フィルムの傷の補修については、ペットボトル(フィルムと同様の材質)に貼った各種材質のテープにドライバーで付けた傷を綺麗にする(窓を開閉しても傷が広がらないようにする)方法を考えた。

最初はスポンジ研磨材(#800-1000)やコンパウンドで擦って表面を平らにしようとしたが、細かい傷ができるので止めた。次に、クリア塗料を塗り、傷が補修できるか(埋められるか)とペットボトルが侵されないかを調べた。 → 傷は埋められそうで、ペットボトルは大丈夫だった。

塗装に失敗して凸凹になった塗料を落とす方法についても、擦るのは傷が付くので止めて、シンナー(うすめ液)で塗料を落とすことを検討した。すると、塗料には いろいろな種類があり、異なる種類のシンナーを使うと問題が起こることを知った。タッチペンは「ラッカー」(ただし、本物のラッカーではないようだ)とのことで、それ用のシンナー(ラッカーシンナー)がある。が、それをフィルムに塗っても大丈夫か(フィルムが侵されないか、剥がれないか)が心配だった。

まあ、シンナーの成分が含まれているであろうクリア塗料を塗っても(塗装失敗の)凸凹ができた以外は問題なかったので、基本的には問題ないはずだが、塗って白濁したりしないか不安ではあった。が、他に方法がないので、タッチペン用のシンナーを試してみることにした。

ただ、タッチペン用のシンナーは割高(12mlで450円以上)なので、(口コミによれば)同等品(カンペハピオ 得用ラッカーうすめ液, 100ml 約400円)を注文したものの、1週間経っても「手配中」だったので、別のものを探した。 → 口コミでプラモデル用塗料のシンナー(Mr.うすめ液)が使えることが分かり、そっちにした。実際には、Mr.レベリングうすめ液という、エアブラシ用で乾燥速度が遅く光沢を出せるというもので、普通のものより扱いやすそうなのと仕上がりが良さそうなものにした。随分安く、100mlで230円くらいだった。

実は、前バンパーの剥げの補修の時も(安価なので)プラモデル用塗料も検討したのだが、耐久性が分からなかったので見送った。

届いてから、ペットボトルで耐性チェックと試行・練習をした。: 耐性については、拭き取って乾燥させればペットボトルは侵されないが、溝に少量溜まったまま長時間(乾燥するまで、約一晩)経つと、侵されるのか わずかにブツブツができた。なお、作業用に小分けするのに用意したPPの容器(100円ショップ)は一晩経っても問題なかった。

試行・練習として、ペットボトルに窓のフィルムと同様に塗料が凸凹になるように塗り、乾燥させてからシンナーを塗って拭いたら、見事に落ちた。シンナーを塗ると塗料がドロドロになり、拭けば取れる。当然ながら傷は付かず、ピカピカである。また、拭き取ったものを一晩放置したあとも問題なかった。

塗り方として、綿棒や布やティシューを試したが、布(古いTシャツを切ったもの)が一番ムラになりにくかった。ティシューは、(少しではあるが、)紙の繊維が付いてよくなかった。綿棒は若干ムラになった。また、綿棒では拭き取れないので、基本的には布が良さそうだった。ただ、部分的に たっぷり付けるには綿棒のほうが やりやすいので、布と併用した。

他に、100円ショップの自作ペンキット(中に好みの色のインクを入れられる)なるものを買って来たが、今回は使わなかった。

なお、シンナーの臭いは塗料と同様に とても臭く(成分が違うため、臭いの種類は異なる)、室内作業中の換気はもちろん、使った布などの処分や瓶の保管時の密閉に神経を遣った。また、シンナーの瓶から注ぐ時に いくら注意しても垂れて瓶に付着するのが嫌だ(それで小分け容器を買った)。

今回使った量は わずかで、まだ たっぷり残って居るから、いくらでも作業(塗装失敗?)できるけど余りしたくないw でも、窓のフィルム(予算の関係で、今回はサイドのものは剥がさなかった。それで助手席側の傷を補修することになった)を剥がしたあとの糊を落とすのに使えそうな気はする。フィルムが すんなり剥がれる前提ではあるが・・・

 

PS. (本題には関係ないが、ついでに) フィルム剥がしの代車のエアウェイブは今ひとつな感じだった。ホンダだけど、特別走りがいいとかハンドル・サスが しっかりした感じはなかった。まあ、「普通の車」なので、そんなものなのだろう。 (11/3 4:51)

  • アクセルを軽く踏むだけで急に加速して怖かった(アクセルがフワフワしているような感じ)。
    • 加速を良く見せようとしているのかも知れないが、アクセルに安定感がなくて良くない。
    • アクセル開度と出力の設定が今ひとつ(ホンダらしさ?)なのだろうか。
    • 一方、CVTのような感じだったが、その点は(以前乗ったワゴンR同様、)嫌ではなかった。
  • サスは硬めだけど、余りいい感じでない(全体のバランスが取れていない? これもホンダらさ?)。
  • ハンドルはフニャフニャだった(ワゴンRよりはマシだった)。
    • ハンドルが革巻きなのにツルツルなのも頂けなかった。
  • シートのリクライニングを充分に手前に起こせない(立てられない)。限界にしても角度が少し深目(少し寝た感じ)だった。
    • シートの高さを持ち上げたら何とかなったので、そこら辺のメカの関係か。
  • ウインカーの音が耳障りだった。

PS2. 劣化したフロントガラスのフィルムを剥がした効果は絶大だった。すごく視界がクリアになった。今日は夜の雨だったが、見やすかったし、ヘッドライトが明るく感じた。逆に、今まで随分見にくかったことに気付いた。ちょっと高かった(約2万円)けど、決断した価値があった。

一方、夏でないせいはあるだろうが、剥がしても全く問題ない。元々効果は少なかった(最初から肌が焼ける感じが低減しなかった)が、劣化してIRカット効果が なくなっていたのだろう。

そして、面倒なこと(例: 点検のたびに、シールを貼らないでもらうように頼む)が多い割には効果を感じられなかったし、剥がすのにもお金(1.5-3万円/面)が掛かるうえに、貼る時も剥がす時も本文のような酷いことが起こる可能性があるので、次の車にはIRカットフィルムは貼らない(それ以外にも、メーカー/ディーラーオプション・作業以外のカスタマイズはしない!)。近頃はIRカットガラスの車が増えているから、それを期待する。 (11/4 19:12)

 

(11/2 21:57, 22:22 構成を一部修正, 加筆; 11/3 4:51 PSを追記; 11/4 19:12 PS2を追記)

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(酔っているので消化不良的だけど、とりあえず出す。)

近頃、ネットに公開された画像やイラストを学習してイラストや画像を生成するAIが叩かれている。 ― 何が悪いのかと思う。

人間が見るのはいいが、コンピューターが見る(自動的に大量に読み込んで作風や技術を学習する)※のは嫌なのか? なぜ? 自分はどうだった? 過去や現在の有名な方の作品を数多く見て作風や技術を学んだのではないか? なぜ、それは いいのか?

※それが嫌なら公開しなければいい。

さすがに、「そんなことない! 私は生まれた時から自分だけで作風や技術を確立したんだ!」と言い切れる人は ほとんど居ないだろう(もちろん、居るとは思う)。

すると、人間とAIの差は処理能力や速度になる。が、それは、結局、古い人間の「楽しちゃいかん!」みたいな下らない価値観と同じではないか?

馬鹿だと思う。すごく冷たい言い方だけど、苦労しようがしまいが関係ない。楽したって全然いい。いいものが できればいい。才能やセンスの問題だ。コンピューター(AI)は物量が得意だけど、それ以外で勝負すればいいじゃないか。

苦労は不要とは書いたが、自分の才能やセンスを伸ばす努力は必要だろう(そういうことが可能なのなら)。あるいは、AIをうまく使えば、技術ではなく本質・中身にパワーを掛けられるようになるのだから、今よりずっといいものができそうではないか。

要するに、昔は筆が ちゃんと使えないとどうにもならなかったけど、今はそれがマウスやペンやタブレットや描画アプリになったのではないか? それは技術の問題で、芸術とは違うと思う。

更に簡単な例は、文章だ。: ほとんどの人は文字が書けて文章が書けるが、文学作品は書けない。それは、鉛筆とか万年筆とかボールペンとかワープロとかPCとかは全く関係ない。「*が使えないから小説が書けない」ということは全くない。逆に、何でも使えれば小説が書ける訳ではない。

そう言えば、某冬季オリンピックの招致だかなんだかのスローガンだかの言葉は すごく短いにも関わらず、読点の使い方が全くおかしくて誤解を生む、とんでもないものだ。※ PCなどが使えたって、短い文章すら満足に書けない情けなさ。。。 そんなのなら、AIのほうが ずっとすっきり来るものを作るはずだ。

※でも、それに違和感を感じない人が大半なのだろう・・・

突然分野が変わるが、音楽も同じだ。

僕は演奏できないが、そのうち演奏技術はAIに任せる時代が来るのを確信している。だから、今は楽器が弾けないと話にならず、かと言って楽器が弾ける(身体が動く)だけでは意味がないが、いつか、楽器が弾けなくても問題ない時代が来る。かと言って、それは、ズブの素人(僕も含める)でも いい演奏ができるようになるなんてことでは全くない。

これも才能やセンスの問題だ。

もちろん、才能やセンスが要らない、量産的なものはAIで充分だ。それで職を奪われそうな人が文句を言っているのかも知れない。なるほど分かる。が、昔からそういうものだ。技術の発展とともになくなる仕事は多い。: 例えば、昔はタイプを打つ仕事があったが、今はないではないか。今後はプログラムを書く仕事(コーディング)だってなくなるはずだし、コンピューターの管理をする仕事だってなくなるはずだ。

 

そして、いつかはAIと人間が才能やセンスを競うことになるのだろうか? 余り考えたくないが、そうなるのかも知れない。それでも、芸術の究極としては正しいのかも知れない。「芸術は人間だけが行う」という条件がなければ。

 

PS. これは忘れずに書くべきことだが、音楽の演奏のために楽器(あるいは自分の声を扱う技術)を習得している・した人たちの努力は無駄・無意味だと言うつもりは全くない。少なくとも今は、自分で演奏しなければ自分の表現ができないからだ。

PS2. これは決してピアニストをディスっているのではないが、良く、「ピアニストになるには3歳くらいから始めなければいけない」などと言われていて、実際多くの有名な方は そういう経歴だが、それは一体何のためか分からなくなった。純粋に技術(弾き方)の習得のためなのか? そうでなく、さまざまなジャンルや様式や曲の意図・弾き方・表現方法を学ぶため?

前者であれば、本文に書いたように、将来は、AIを活用することで そういう大変な(、かつ、報われないこともある)修行が不要になるかも知れない。そうなれば、もっと中身(表現など)の研鑽に時間を掛けることができるようになるだろうし、入門できる時期が広くなって、演奏者(異論が ありそうなので、表現者と言ってもいい)が増えそうだ。 (10/31 11:52)

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先日 インターフォンにブザーを付け、問題なく動いては いたものの、いつものワガママが出て、ACアダプタと そこから伸びる電源コード(写真: 中央辺りを上から下へ)をどうしても排除したくなった。慣れればいいのだが、滅多に使わないものに我が物顔で居座られるのが我慢ならないのだ。

それで、例によって さまざまな試行錯誤をした挙げ句、無事 排除できた。もちろん、電源がなければ回路は動かず、ブザーは鳴らないので、実際にはACアダプタも電源を通すコードも存在しているが、見えなくした。

以下、(ちゃんと書くのが大変なので)予想以上に長くなった道のりを時系列に並べる。

  1. 離れたところにあるACアダプタ(Wi-Fiルータ用)の出力を分岐し、そこから電源コードを引っ張った
    • そのACアダプタはWi-Fiルータのために常にonなので、今まで使っていたACの電源スイッチが不要になる※が、その代わり、ブザー側に電源スイッチ(音のon/offの選択)が要る。
      • ※ブザーの電源をACでon/offするようにしたのは、ブザーを使っていない時のACアダプタの(微小な)待機電力をカットしたかったからである。今度は並列接続されたWi-Fiルータが常に動いているので、「ブザーの待機電力」は なくなる。
  2. が、ケーブルが2本(電話線と電源の線)引かれているのは今ひとつスマートでなく、満足できなかった。
  3. ふと思い付いて、電話線(モジュラーケーブル)の未使用の線(4本のうちの外側2本)に電源を通してみた(「電源相乗り」)。
    • 手持ちのLAN中継コネクタ(モデム側で電話線を延長していたもの)を改造して、中心のペア(電話)の外側に電源を入れるアダプタを作った
  4. ブザーは ちゃんと動いたものの、電源に挟まれたVDSLの線にノイズが入りやすいようで、VDSLが不安定(不意に接続が切れる)になったので、諦めて(電話線+電源コードに)戻した。
    • 以前起こった問題(ブザーのスイッチon/offでVDSL切断 ← 原因: MJに片方繋がってなかったため)に似ている。
    • あとで気付いたが、今まで使っていた100円ショップの電話線は仕様がおかしく、品質も悪そうで、それでノイズが入りやすい気がしている。
      • NTT仕様」(ストレート)でなく、両端での極性が反転していた。
        • 他の普通のコードでは反転していなかった。
        • おそらく、普通の電話機器では極性が反転していても問題なく使えるのだろう。
    • 感覚的には分かるが、知識不足のため、どういう原理でノイズが入るのかは分からない。
      • (ツイストペアでない)平行な信号線を挟んで電力線を置くのは駄目なのだろうか。(駄目そうな気はする)
      • 隣接する線の状態(電圧や長さ?)変化に伴って大きなノイズが発生し、それがモデムの入力を飽和させて受信できない状態になってVDSLが切れるのかと想像している。
        • モデムは差動入力だろうから、外側の線から入るのはGNDと無関係なノイズなのだろうか。
  5. が、寝ながら、コードがツイストペアならノイズに強くなるかと思い付き、手持ちのLANケーブルで試したら不思議なほどOKだったので、LANケーブルで「電源相乗り」を復活させた。
    • モジュラーケーブルとLANケーブルのピン(線)配置を比較したところ、後者は前者の上位互換的なツイストペアの配置になっており(参照 → モジュラーケーブル, LANケーブル)、LANコネクタ(RJ45)を使えば そのまま差し替えられそうなことが分かった。
    • そして、たまたまMJ側でLAN中継コネクタで電話線を延長していたので、LANケーブルがそのまま使えた。
    • なぜか、電源の極性が電話線の時の逆になったが、上記のように元の電話線がおかしかった(反転していた)ためだった。
  6. ブザーの電源入力に逆接続保護が必要なことに気付いてダイオードを追加した。 (のD, 写真中央の水色の棒2本の上の透明と黒のもの)
    • 前の項に書いたように、電話線と同じように、LANケーブルの仕様や不具合によっては極性が反転する可能性があるため(実際には なさそうだが、ワーストケースを考えた)、必要だ。
  7. 電源出力の短絡保護も必要なことに気付いて保護抵抗を追加した。 (ACアダプタの直後に追加: のR0, 写真中央の太い茶色の棒2本: ブザー側の分圧抵抗を分割した。)
    • 電源と負荷が離れているため、意図しない短絡からの保護は必要だ。
    • 直接的な短絡でなくても、例えば、間違ってブザー側のLANコネクタをPCなどのLAN端子に挿すと、大きな電流が流れて受け側あるいはACアダプタが壊れる、あるいは発熱・発火する可能性がある。
    • 短絡時には約45mA流れるが、これでPCなどが壊れないかは調べていない。
      • ただ、抵抗がない場合(0.5-1Aくらい流れる)よりは ずっと安全だ。
    • 電源に直列に抵抗を入れると消費電流に依存して電圧が変わる※が、今回は特定用途なので良しとした。
      • ※そのため、ブザーの側の電源入力を「*V」と規定できない。代わりに、保護抵抗(R0)の入力を5Vと規定できる。
  8. 更に、ノイズ低減のためにコンデンサを追加した。 (のC, 写真中央少し上の水色の長方形)
    • 電源on時に発生するノイズのVDSLへの影響を減らそうとした。
    • VDSLの周波数帯域は概ね26kHz-30MHzのようなので(→ 参照)、手持ちの部品を使い、推測されるカットオフ周波数を160k-320Hzとした。
      • RC回路と考えられるが、電源側の短絡保護抵抗はおそらく効かず※、ブザー側の抵抗は効くかも知れないが、LANケーブルの線の抵抗の寄与が大きいと考え、それらを0.5-1Ωとして計算した。
        • ※上を計算した時は、定常状態(ブザーが鳴って居る状態)で外部から入るノイズを想定していたが、今考えると、電源がonになった瞬間のステップで生じるノイズには短絡保護抵抗が効きそうだ。その場合のカットオフ周波数は1.4kHzとなる。
        • また、定常状態ではACアダプタが繋がっているために、電源の線のインピーダンスが低くなってノイズは入らなさそうだ。
      • 他に、使用したコンデンサ(フィルムコンデンサ, MKT)の高周波特性が気になるが、データシートを見ても良く分からなかった。ただ、用途の例にはあるので、不適ではなさそうだ。
        • 本来は、セラミックコンデンサなどを並列に付けるといいのだろう。
  9. ついでに、取り扱いを容易にするため、MJと接続する線(4本)をXHコネクタで一括して繋げるようにし、無意味になったUSB micro Bコネクタを撤去した
  10. ついでに電源ランプ(LED)も追加した。 (のLED, 写真上側のオレンジ色に光っているもの)
    • 明るくなり過ぎないように調整した。が、なぜか、実際に設置すると調整時より明るくなった。: 謎。
      • 明るい昼でも見やすいので良い。
    • 思い付きで付けたのだが、あとで、電源ランプがあれば、何らかの異常でスイッチをonにしていてもブザーに電源が来ていなくて いざという時に鳴らない可能性を減らせることに気付いた。
      • 同様に、スイッチをonにした直後にブザーを一瞬鳴らす回路(電源以降の問題が分かる)を考えたが、素子の値の調整が難しそうなので諦めた。
  11. 細いLANケーブルを買って交換した
    • 手持ちのLANケーブルは太く重くて ひっつき虫では貼れないうえに灰色で目立つので。
    • ツイストペアの電話線(モジュラーケーブル)も探したが、種類が少ないうえに1ペア(2本)のものばかりなので諦めた。
    • LANケーブルも、長さと色と仕様と価格が 丁度良いものが なかなかなかった※が、丹念に探したら知らない日本メーカーのもの(マクサー電機 MPC-050SSL, CAT6, 5m)が見付かって、試してみた。約750円だった。
      • ※長さを7や10mから5mに短くしたら候補が増えた。
      • 外形(断面)が平らだけど幅広のものと丸だけど細いもので迷ったが、角の取り回しが容易そうなので丸にした。
    • すごく柔らかい訳ではないが、細く(直径2.8mm)軽いため、普通のものよりずっと引きやすかった。
    • ただ、微妙なうねりによる柱や鴨居との間隔変化による視覚的ノイズ(?)が目に付く・・・ (もちろん、以前よりはずっといい)
  12. 大分すっきりした
    • 気分や外観だけでなく、余計な部品を撤去したりして、MJの箱の内部も簡素になった
  13. 今までの数日間 問題なく動いている(NW断や速度低下※は起こっていない)。
    • また、先日、荷物の配達で 実際にブザーの動作確認ができた。
    • ※週末で混んでいるせいか、今(10/29 19:30)は速度は不安定だが、以前のような、速度が1/2ということは起こっていない。

なお、LANケーブルは一般的な電話線(モジュラーケーブル)より品質が高いが、通信速度が高速になった訳ではない(大抵はVDSLの上限近くまで出ているので、上がりようがない)。ただ、ツイストペアなのでノイズ耐性は上がっているのではないかと期待する(直接調べる手段がない)。

同様にツイストペアとノイズの話だが、建物内(端子盤から部屋のMJまで)に敷設された電話線はツイストペアのため※、随分距離があるものの普通のモジュラーケーブルのようにはノイズに弱くないようだ。

※ケーブルの種類(外形が丸く、4芯で、それぞれの線の色がモジュラーのとは違う)からの推測

(10/30 4:22) 書いたあとで、過電圧保護も したほうが良いことに気付いたが、手軽に実現する方法をすぐには考え付かないので見送る。そもそも、電源を繋ぐ部分はUSB Aコネクタなので、ACアダプタが異常でない以外は5V以外の電圧が入る可能性は少ない。

「ちょっと」思い付いたことをしようとしたら、いつものように随分作業量が かさんだ。それは、電源と負荷の距離が長くなった(一つのブロックに収まっていない)ことと、その接続に汎用ケーブルを用途外に使ったため、最低限の安全策が必要になったからだろう。その代わりというか、今回も いろいろな知識が得られた(例: 並列の電線はノイズを拾いやすく、ツイストペアが いかに有効か, モジュラー・LANケーブルの種類とピン配置, VDSLの周波数)。

 

(17:06-43, 19:30-20:14 若干加筆・修正, 写真・図を変更・修正; 10/30 4:22 構成を修正, 過電圧保護について追記)

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